こんにちは☺️ 歯科医師の福本です。
もう今年も終わりですね。今年は、私にとって大きな転換期でした。4月から〈かさはら歯科医院〉でお仕事をさせていただくという、新しい環境で新たな事を始めたため、肉体的・精神的な疲労感は否めませんが、多くのことを学ぶことができました。来年も、さらに学びを深めていきたいと思います。
早速、本題です。
皆さん、親知らずを抜くのは怖いからといって、後回しにしていませんか?
親知らずには、1️⃣ 抜かなくてもいい場合と、2️⃣ 抜いた方がいい場合があります。
では、それぞれについてお話しします。
1️⃣抜かなくていい場合
・真っ直ぐにきれいに並んで生えていて、自分できれいに歯みがきができる
・手前の歯に全く影響のない位置で、ずっと骨の中に埋もれている
この場合は、抜く必要はありませんが、この条件に合う人は少ないです。きれいに生えていても、とても奥にあるため、きれいにみがける人は少ないです。
2️⃣抜いた方がいい場合
・むし歯があり、治療が難しい場合
理由: 最も奥にあるので、治療器具が入らず、治療できない場合がある
・きれいに歯みがきができない場合
理由: むし歯や歯槽膿漏になりやすいため
・咬む相手の歯がない場合
理由: 咬む歯がないと,親知らずが生えすぎてしまい、噛み合わせがおかしくなることがあるため
・斜めに生えている場合
理由
①手前の歯に悪影響を与えるため(手前の歯がむし歯や歯槽膿漏になりやすい)
②時々、親知らず周りが腫れて痛むため
親知らずは、むし歯になって欠けてしまうと、抜歯が難しくなり、時間もかかってしまいます。また、親知らずによる手前の歯のむし歯は歯ぐきの中の方で進むので、治療場所が見えなかったり器具が届きにくい状況で治療をするので、きれいな治療は難しいのです。中には、手前の歯でさえ、抜歯になってしまう人もいます。
このようなことになる前に、抜歯が必要な場合は早めに抜歯することをお勧めします。
親知らずの抜歯というと、(腫れがひどい)(すごく痛い)というイメージが強いと思います。
実際、上の歯できれいに生えている親知らずは基本的に腫れもなく抜歯後の痛みも少ないです。
みなさんがイメージする親知らず抜歯は、下の歯で半分以上埋もれている場合の症状です。しかし、埋もれていても、あまり腫れない人もいます。
ですので、一度歯科医師に相談してみることをお勧めします。
では、みなさん、良いお年をお迎えください。