口内炎について

こんにちは。かさはら歯科医院のドクター、高橋(千)です。いよいよ冬らしくなってきましたね。皆さんは元気にお過ごしですか?今回は口内炎についてです。

なかなか治らない口内炎に困った方は多いのではないでしょうか。 再発を繰り返す時は、薬などで炎症と感染を抑えながら食事に気をつけるのが一番です。放っておけばいいと考えるのは、あまり好ましくありません。
がんなどの重い病気が隠れている場合もあるかもしれませんし、専門医師の診断が必要な病気もあるので、初期症状やその後の変化には注意が必要です。

【口内炎とは】
口の中の粘膜が炎症を起こした状態です。
痛みが気になって食欲がなくなり、歯磨きがおろそかになります。
大半は2週間ほどで治ります。一過性の症状では気にする必要はありません。
毎週、新たにできて、常に苦しむようなら対策を考えないと、毎日の食事が楽しめないなど問題が大きくなるからです。

【口内炎の種類】
■アフタ・・・多くは赤い縁で囲まれた部分が壊死し、白くなるタイプ。ウイルス感染なら熱が出て原因がわかりやすい。

■再発性アフタ・・・同じ口内炎でも、原因不明のまま繰り返すもの。詳しい原因は特定されていませんが。いくつか考えられる理由として・・・
1・口の中をかんでしまった
2・硬い食べ物で傷ついた
3・歯並びや歯のとがり方で傷つける
4・精神的なストレスや睡眠不足の影響
5・偏食との関連性(亜鉛不足)
6・ホルモンバランスの乱れ

【治療法】
治療は体の外側と内側の療法から施します。外側からはレーザー治療などで痛みを取って感染予防をします。痛みで歯磨きが面倒になりがちですが、口の中の菌を減らして清潔にたもつことが重要です。
内側からは、栄養不足を補うためにサプリメントや食事を改善するのも一つの方法です。

【重病が潜む危険な口内炎】
見た目や症状は再発性アフタに似ていますが、命に関わる恐ろしい病気が隠れているときがあります。ただの口内炎でない場合は治療方法が変わってきます。
口内炎に似た症状が長引いて2週間以上治らない場合や1cm以上のおおきなものの場合は、病院で一度調べてもらった方がいいです。
体の異変が口内炎となって現れる病気が多くあり、免疫がうまく働かない病気にかかっている危険性があります。2週間が口内炎の1つの目安になります。

—重病が潜んでる可能性のある病名—
■口腔がん
■白血病
■エイズ
■手足口病
■はしか
■クローン病
■潰瘍性大腸炎
■ベーチェット病  など・・・

【口内炎発症した際の診断の流れ】
?・急激な発熱があるか?
Yes?ウイルス感染の可能性あり(口腔外科・耳鼻科・内科など受診)
No??へ

?・頻度は月に1回以下?
Yes?生活管理(食事・睡眠。ストレス)
No??へ

?・2週間で治る?1cm以下?他の症状なし?
Yes?痛み止め、抗生物質、うがい薬など(歯科・口腔外科)
No?重篤な病気の疑いあり!!早急に専門病院で検査を!!