12月もお口の中のケアを頑張ろう!!

みなさんこんにちは😊保育士の内海です。

12月になりもうすぐ楽しい冬休みですね♪行事が沢山ありいつもよりお口の中への気配りが少なくなりがちです。

今日は保育施設から歯科保健だよりとして歯科に関する質問をいくつか紹介したいと思います。

〇歯磨きについて
・歯磨きや仕上げ磨きを嫌がる子ども(2 歳児)に悩んでいる保護者へアドバイスをする際に,歯科医師の視点から効果的な方法を教えてください。また,今から取り入れることのできる支援方法を教えてください。
・乳幼児期の正しい歯ブラシの選び方を教えてください。また,歯ブラシの動かし方など,仕上げ 磨きをする時に気を付けるポイントを教えてください。
(回答) テル(話す)、ショウ(見せる)、ドゥー(行う)法というものがあります。褒め言葉や励ましの 言葉をかけながら歯磨きに興味をもたせましょう。最初は嫌がっても、遊びの要素を加えながら根気強く続けることで習慣化を図ります。自分で歯ブラシを使いたがるようであれば、持たせて あげても構いませんが、くれぐれも転倒によっておこる事故には注意してください。歯磨きのタ イミングは習慣化させるためにも食後がよいでしょう。また、歯磨きの際に痛みがあると誰でも嫌がります。特に痛みを感じやすいのが、上唇小帯と呼ばれる上唇の正中にある粘膜のひだの部分です。仕上げ磨きのときは、この部位に歯ブラシが当たると痛いので、歯ブラシを持つ反対側 の人差し指でカバーしてあげるとよいでしょう。また、強く磨いたり、大きく動かしてしまうと、 歯茎に痛みを感じます。仕上げ磨き用の柔らかい歯ブラシやワンタフトブラシで優しくなぞるように磨いてみてください。
歯ブラシの選び方は、歯ブラシの裏に記載してある、年齢を参考にするとよいでしょう。 しかし、顎や歯の大きさ、手の大きさには個人差があるので、歯科医師や歯科衛生士に聞いてみ るのが一番安心だと思います。お子さんに持たせる歯ブラシ(習慣付けの目的)と仕上げ磨き用の歯ブラシは別にしてください。

〇歯の健康と感染症予防の関係について
・コロナ禍で飛沫感染のリスクがありますが,集団生活の中で歯磨きを行うことのメリットを教え てください。また,保育園において仕上げ磨きを行うべきかアドバイスお願いします。
・歯の衛生管理と感染症予防との関係性について,教えてください。
(回答)
むし歯や歯周病は口腔内の細菌感染による疾病です。また、インフルエンザや新型コロナなどの ウイルスも口腔が感染経路となることが多いといわれます。よって、口腔清掃を徹底することで ウイルスの数が減少し、自身のみならず他者への感染リスクを減らすことにつながります。子供 のころからお口の中を清潔にすることは、それらの菌やウイルスの感染や発症を防ぐことにつな がる重要な習慣です。保育園などの集団生活においても水平感染の予防などの観点からうがいや 歯磨きすることは有用ですが、飛沫に気を付けなくてはなりません。周囲の距離を保ってうがいの際は静かにするようにしてください。飛沫を避けた新しい生活様式の歯みがきの仕方を工夫していきましょう。

○歯科健診について
・歯科健診を通して見られる子どもの歯科に関する現状や傾向(むし歯,歯列,歯肉,咬合) について教えてください。
(回答)
全体としては、むし歯自体は減ってきているといってよいでしょう。しかしながら、1 人の子が多数のむし歯を所有していること、またそれを放置しているという現状がみられます。むし歯のない子と多数ある子の二極化といえるでしょう。小中学生以降の歯肉炎の問題が最近クローズ アップされています。歯磨きの習慣付けは幼児期からすでに始まっています。気を付けたい点で すね。また、歯列不正は乳歯列期からでも目につきます。すぐに治療が必要かどうか、治療がで きるかどうかは別として、将来の不正咬合予備軍はもうすでに出現してきております。実は要注意でもあります。歯列不正は様々な原因がありますが、しっかり噛まない、「お口ぽかん」も原因のひとつですが、これらはなおすことができます。
歯科健診は歯が生え始める 1 歳前後からはじめましょう。仙台市では「仙台市フッ化物歯面塗布助成事業」を実施しています。これは小児科で実施される「8,9 か月乳児健康診断」からスタートします。

参考にしてみて下さいね( ´ ▽ ` )ノ💕