子どもの姿勢、気になりませんか?

こんにちは☺️保育士の佐々木です。普段何気なく子どもの様子を見たときに、「なんだか姿勢が悪いような気がする」と感じたことはありませんか?私も我が子のゲームや食事中の姿勢が目について、度々声をかけています。そして自分自身も気を抜いてると猫背になっていることも😅

猫背や頬杖をつくなどの悪い姿勢は見た目にも良いとはいえず、さまざま弊害が生まれることもあります。今回は、子どもの姿勢を正しく保つことの大切さについて紹介していきます。

正しい姿勢を保つことが習慣化すると、見た目が美しいだけでなく、学習面や運動面、身体面にもメリットが生まれ、子どもの能力を伸ばすことにつながります。

以下のようなステップで座ると正しい姿勢がとりやすくなるそうです。

Step1.椅子に深く腰かけ、膝を90度に曲げて、膝下を床に垂直に下ろすようにそろえて座る。その際、机と体の間は握りこぶしひとつぶんくらい空けておく。

Step2.背筋をぴんと伸ばし、お尻を後ろに引くように意識して背筋を伸ばす。胸を張らないように注意しながら、お腹もまっすぐ伸ばす。

Step3.やや二重顎になるくらい顎を引き、頭は前に出ないようにして、リラックスしながら体をまっすぐに保つ。

正しい姿勢を保つと、以下のようなメリットがあります。

《勉強編》

正しい姿勢を保つと、集中力が増し、思考や記憶に影響を与える空間認知能力が鍛えられます。姿勢が悪いと体軸が傾き、目線も傾いてしまうそうです。すると、左右の目から入ってきた情報にズレが生じ、脳が左右の情報をひとつにまとめる作業が必要になるため、脳が疲れやすくなります。しかし、正しい姿勢を保つと、情報をまとめる作業が不要になるぶん、左右の脳が同時に働くために疲れにくく、集中力がアップします。

《スポーツ編》

正しい姿勢は、スポーツを行なううえで大切な判断力アップにもつながります。姿勢の悪さによって目線が傾き、入ってくる情報にズレが生じることは、体を動かすタイミングにも影響するとのこと。正しい姿勢で目線を水平に保つことで、ものがよく見え、判断力が上がるようです。

《食事編》

正しい姿勢で食事をすると、内臓がスムーズに働いて消化吸収が良くなったり、歯並びや噛み合わせが良くなったりするメリットがあります。

食事の際に片肘をついたまま食べたり、脚を前に投げ出して体をななめにしながら食べたり、茶碗を持たずにテーブルに覆いかぶさるようにして食べる「犬食い」をしたりすると、内臓が圧迫されて消化吸収が悪くなるそうです。

また、足をブラブラさせる悪い姿勢で食事をすると、しっかりと噛むことができないため、顎の発達に悪影響が及び、歯の並ぶスペースが不足して、歯並びが悪化する可能性も出てくるそうです。

子どもの姿勢を良くするためのポイント

腹式呼吸をする

人は正しい姿勢でいると胸が開いた状態になり、自然と深い呼吸=腹式呼吸をしていて、腹式呼吸を続けることで、体が正しい姿勢をキープできるようになります。

お腹が膨らむまで鼻から深く息を吸ったあと、お腹をへこませながら、口からゆっくり息を吐くのが正しい腹式呼吸です。子どもに教えながら親も一緒に行なえば、親子で正しい姿勢を手に入れられますよ。

声がけを工夫する

毎日のように「姿勢を良くして!」と注意していると、親子ともに疲れてしまうため、姿勢についての声がけは11回程度にし、「本からもう少し目を離してみたら?」「少し休憩したら?」など、姿勢を正すというよりは、長時間悪い姿勢で過ごさないことを促す内容にすると良いですね。

太陽の光を浴びる機会を増やす

子どもの姿勢を良くするためには、日中に太陽の光をしっかり浴びて、夜はぐっすり眠る、生活リズムを整えることが大切です。

セロトニン神経は、良い姿勢を保つポイントとなる背筋などに、緊張を与える役割を持っています。そのセロトニン神経をしっかり働かせるためには、日中に太陽の光を浴びることが重要です。しかし現代の子どもたちは、外遊びの時間が少ないなどの理由から太陽の光が不足しており、セロトニン神経が弱くなっている傾向があります。セロトニン神経が弱ると、背筋などがしっかり働かなくなるだけでなく、夜に体温を下げて眠りを誘うホルモンであるメラトニンが生成されにくくなることから、寝つきや朝の目覚めが悪くなるなどして生活リズムが狂ってしまいます。

姿勢を正しくすると、見た目が良いだけでなく、学習面や運動面、健康面など幅広いメリットがあるので、日々のちょっとした工夫や心がけで大人も子どもも正しい姿勢を手に入れていきたいですね!