歯間の清掃を先にする

みなさん、こんにちは

歯科衛生士の田口です!

 

歯みがきの最大の目的はプラーク(歯垢)を落とすことです。

プラークは生きた細菌の塊で、むし歯・歯周病などの原因になりますが、歯と同じような乳白色をかしているさぬため、注意して磨かないとみがき残してしまいます。さらに、水に溶けにくく、歯の表面に粘着しているため、うがいでは取り除くことができません。 歯みがきによって、このプラークを取り除きむし歯や歯周病などにならないようにすることが大切です。

歯磨きには、道具の選択と、道具の使い方、そして順番がポイントです。

まずは、

虫歯も歯周病も、歯と歯の間から始まることが多く、原因となるプラークを1番取りたいところ、そして1番溜まるところが歯間部です。ですから、

「歯ブラシの前に、

デンタルフロスもしくは歯間ブラシを使いましょう」

歯間も磨く場所という意識を持つことが大事。どんなに歯磨きが上手な方でも、歯と歯の間について言えば、50%も汚れが落ちないと言われております。

1日に一回は必ずフロスや歯間ブラシをお使いいただくことをオススメします。

もし歯ぐきとの間に隙間がある場合やブリッジという被せ物が入っている場合は、歯間ブラシを使ったほうが効率的にプラークを除去することができます。

これら、

先にフロスを使用 ≧   後からフロスを使用

歯間ブラシ ≧   フロス

については有効であるという論文も出ているようです✏️

清掃効率があがることと、フロスや歯間ブラシの使い忘れ防止になり使用頻度があがると思いますので、ぜひ先にお使いになってみてください。

まずは3日間、歯磨きの前にお使いいただくと、いかに歯間に汚れが溜まっているのかを実感していただけるはずです。

 

歯磨きのポイントについて、もうひとつご紹介します。

「磨く順番を決めること」です。

つい前歯から、奥歯から、と磨きやすい場所から磨き始めて色々動かしてしまいがちですが、磨く順番を決めて動かしましょう。

例えば、右利きの人は、

右下奥歯の頬側から順番に前歯、そのまま左の頬側を磨きます。

左下奥歯まで磨いたら左下奥歯の舌側を磨き、前歯の裏、右下の舌側へと進みます。

そして、右上の頬側から、上の前歯へ磨き進み、左上の頬側を磨き、そのまま左上の

必ずしも、この順番でなくても構いませんが、ご自身のやり易い側からスタートし、順番に磨いてみてください。

順番を決めてみがけば、磨き忘れを防ぎ、すべて均等にみがけます。

こちらは、大人の方はもとより、1人で磨けるようになったお子さんに対しても重要な上達ポイントだと思います。

 

 

どうぞご家族で、「フロスを先に使うこと」「磨く順番を決める」ことで歯磨き上手になってください

そして定期的なチェックと、歯のクリーニングのためにメインテナンスのご来院も

お待ちしております!