神経を抜いた歯

こんにちは!

歯科助手の小山と申します!

さて、今日は神経を抜いた歯についてお話していきたいと思います!

皆さんは神経を抜いた歯が自分にあるかわかりますか?

はじめに、神経を抜くことは抜髄(ばつずい)と呼ばれています。歯は3層構造になっていて、上からエナメル質、象牙質、そして歯髄となっています。歯髄には空洞がありそのなかに神経や血管などがあります。その神経や血管を取り除いていくのが抜髄です。
そもそもなぜ神経を抜かなければいけないのでしょうか?

主にこのような理由があります。

①虫歯が神経にまで達している場合
虫歯が神経にまで達していると夜も眠れないくらいのズキンズキンとした激痛が伴います。この場合は神経を抜く治療しなければ痛みがとれることはないので神経を抜く治療が必要になります

②根の先に膿がたまっている場合
細菌が歯の根っこにまですすみ、根の先に膿をもったふくろがたまることがあります。この場合、神経は死んでいることが多いですが、神経をとって根の中をきれいに洗っていくことが必要になります。

③知覚過敏がひどい場合
噛み合わせやブラッシングの圧がつよくて、エナメル質がはがれると象牙質がむきだしになってしまいます。そうすると神経に刺激をあたえやすくなり、知覚過敏、虫歯ではないのに冷たいものがしみたりする症状がでてきます。この症状がどうしても良くならない場合は神経を抜くことがあります。

④歯を、被せるため
歯の向きや歯並びを直すために上から被せものの歯をすることがあります。その際に神経を抜く場合もあります。

 

では、神経を抜いた歯はどうなっていってしまうのでしょうか?、、

はじめに、歯の神経を抜くときに歯に栄養を送る管も一緒に取ってしまいます。そのことで歯に栄養が行き届かなくなり使っていくうちに、脆くスカスカになってしまいます。またそのことで歯自体の寿命も縮まります。いわば神経を抜いた歯は枯れ木の状態です。
また、一度神経を抜いてからも再度、細菌に感染する場合があります。神経を抜いて痛みに気づきにくいのでこちらも注意が必要です。
そして、神経を抜いた歯というのは栄養が通っていないので新陳代謝というものもできません。ですので使っていくうちに歯が黒く変色してきてしまう、ということもあげられます。

 

このように、一度神経を抜いた歯というのはその分リスクもあります。ですので一度神経を抜かれている方ほどその歯を残すためには、歯科医院で定期的に噛み合わせで強くあたりすぎていないかや、レントゲン写真をとって根の状態を確認していくことが大事になるとおもいます。

治療して終わりではなく、その歯をこれからもメインテナンスしていくことが大事になるんですね☺

わからないことや不安なことはドクターやスタッフにお尋ねください!