夏の3大感染症

こんにちは😊保育士・歯科助手の本多です!今回は夏の3大感染症とされている感染症についてです。7月〜9月にかけて流行することが多いとされていますので、まだまだ気をつけたい時期ですね。

手足口病概要

手足口病は「子供の夏風邪」の代表として有名ですが、5歳以下の小児に多く見られ、7月にピークを迎えるウイルス性の感染症です。原因となるウイルスは、腸管内で増殖する「エンテロウイルス」や、急性突発性心筋炎などを引き起こす「コクサッキーウイルス」といわれるような複数のウイルスの種類があり、何度もかかる可能性があります。まれに大人にも感染するので保育士ならび保護者も気を付けておきたい病です。

手足口病の症状

潜伏期間36日後に、口内の粘膜や手のひらや足の裏、足の甲などに水疱性の発疹が現れて、13日間発熱を伴うことがあります。水疱は、かさぶたにならずに1週間程度でなくなります。中には、数ヶ月後に手足の爪がはがれてしまうことがありますが、大事には至らず、すぐに新しい爪が生えてくることが多いようです。しかし口内にできた水疱がつぶれた後にできる口内炎がひどくなってしまい、食事や飲みものを受けつけなくなり“脱水症状”を引き起こすこともあります。

原因となるウイルスの「エンテロウイルス」は、無菌性髄膜炎の90%を占めるため、まれに髄膜炎や小脳失調症などの中枢疾患のほかに、心筋炎、肺水腫などの合併症も起こす場合があり、重症化することもあるので注意が必要です。一般的な予後は良好となり、口内炎に対して鎮痛薬で痛みを和らげ、粘膜保護剤の軟膏などが処方され数日の経過で回復します。

手足口病の感染経路

手足口病は、唾液や鼻水がついたおもちゃを貸し借りするなど、手が触れることで感染する「接触感染」とくしゃみなどの際に出る飛沫によって感染する「飛沫感染」が主な感染経路となります。また、感染してしまった場合、口(呼吸器)から12週間、便から24週間にわたってウイルスが排泄されるため、おむつなどの交換後に汚染された手指を介して感染が広がる可能性もあります。

ヘルパンギーナ概要

ヘルパンギーナは68月からの初夏の時期に、乳幼児に多く流行する代表的なウイルス性の感染症の夏風邪です。主に「コクサッキーウイルスA群」が原因で、ウイルスの型がいくつかあるため何度もかかってしまうことがあり、大人にもまれに発症する病気です。

ヘルパンギーナの症状

ヘルパンギーナは、潜伏期間の26日を経て、突然の39℃以上の高熱が13日続き、同時に口蓋垂(のどちんこ)の周辺に赤く腫れ小さな水疱がたくさんできるのが特徴です。水疱は23日でつぶれて黄色い潰瘍になり、のどの痛みが強いため食事や水分を受けつけなくなることから「脱水症状」を起こすこともありますのでご注意を。また、高熱から「熱性けいれん」やごくまれに髄膜炎、心筋炎を合併することも可能性もあります。髄膜炎では頭痛や嘔吐、頸部硬直のサイン、心筋炎では心不全兆候に注意をして、症状があればすぐに専門医を受診してください。

ヘルパンギーナの感染経路

ヘルパンギーナは、くしゃみなどの「飛沫感染」と唾液や鼻水がついたものに手が触れることで「接触感染」が主な感染経路といわれています。さらに、感染してしまった場合、口(呼吸器)から12週間、便から24週間にわたってウイルスが排出されるので、排便あるいはオムツ交換後の手洗いを徹底する必要があります。

参照  ほいくジョブ

次回に続きますね…