口と歯の気になる症状(続編)

こんにちは。歯科医師の高橋(克)です。本日は感染根管処置についての引用からです。

感染根管治療

根管治療(こんかんちりょう英:Root canal treatment)は、炎症や感染を起こした歯髄のための治療手法で、痛んだ歯髄を除去して根管を入念に消毒し、将来的な感染を防ぐため、根管に詰め物をする手法のこと。感染根管治療または歯内療法(endodontic therapy)とも呼ばれる。

根管およびそれと繋がる歯髄腔(または髄室)は、神経組織、血管その他の細胞が自然存在する、歯内の物理的な空洞である。これらの物が集まって歯髄を構成している。歯内療法には、これら構造体の除去、その後の整形、洗浄、小さいファイルや洗浄液を使った空洞の除染、および除染した根管の閉塞(充填)などが含まれる。洗浄と除染が行われた根管の充填は、ガッタパーチャ―や一般的に酸化亜鉛ユージノールセメント(国内では、「ネオダイン」の製品名で知られる)などの不活性充填材を用いて施術がなされる。一部の根管施術では、エポキシ樹脂を使ってガッタパーチャ―を結束する。

歯内療法は歯根手術と同じく、一般的にまだ救済の可能性がある歯に対して行われる。(ここまで、Wikipediaにて引用)

根管治療とは、歯の神経を取る抜髄処置からの根の治療のことも言いますし、もうすでに神経を取って治療済みの歯が再感染し、その感染した根管を治療することを感染根管治療と言います。どっちのことも指す意味になります。

今回は感染根管の治療についての内容です。

感染根管治療を必要とするもの

①まず、残っている歯が保存可能かどうか。

顎の骨まで、広範囲に感染が及んでいる場合は、抜歯しないとなおらないかもしれません。

②残っている歯の根の状態が土台をいれるスペースを確保できるのか。

だいたい根の長さが1㎝以上なければ保存は難しいと言われています。

③再感染した虫歯を取り除いたときに、健全な歯質が土台をたてられるくらい、充分残っているのか。

ほとんど虫歯であったら、その歯自体保存不可だと言われています。

④割れてないかどうか。

縦に割れていたら、土台が入れられません。

⑤ラバーダム防湿が可能かどうか。

唾液の侵入により、唾液中の細菌による治療中での再細菌感染おこる可能性があるので、ドクターによってはこれを基準に抜歯を判断される方もいらっしゃいます。とは言え、歯はできるだけ保存したいのが、患者さんにとっての心情でしょう。そんな訳で、患者さんの希望あるいはドクターの判断によってはあえてラバーダムをせず治療することも場合によってはあるかもしれませんね。