タバコを吸うことによる悪影響とは

こんにちは!
かさはら歯科医院、歯科衛生士の仁科です。

もう7月ですね。
みなさまは会社の健康診断は終わりましたか?
今回は、健康診断でもよく問われるタバコについて、歯科領域ではどんな危険性があるのかお話していきたいと思います!

 

まず、タバコを吸うと口腔ガンになりやすくなります。
胃や肺と同じように、口の中(舌や頬)にもガンは発生します。
口腔ガンは、喫煙の他にも、
強アルコール性飲料、不潔な口腔環境、合っていない入れ歯などが関係しています。
なんと、毎日タバコを吸っている人は、吸わない人に比べ2.57倍も口腔ガンにかかりやすくなると言われています。
その他、肝臓がん、食道がん、胃がん、胃潰瘍、気管支喘息、気管支炎などの危険性も高くなります。

初期の口腔ガンは、痛みもなく薄っすらと白くなるだけのものが多く、気付かないうちに進行してしまう事もあります。怖いですよね。
なかなかご自身で口の中をよく見る機会も無いと思いますので、早期発見、早期治療の為にも、定期検診が大切となってきます。

また、タバコには、歯周病にかかりやすくするリスクもあります。
平均的な喫煙者は、タバコを吸わない人と比べて、
3倍も歯周病にかかりやすく、また、
2倍も多く歯が抜けているという報告があります。

タバコには

・ニコチンの血管収縮作用
・歯を支えている骨を溶かす
・歯肉の線維化
・白血球の機能の抑制
・歯肉の修復機能に対する悪影響

などの作用があり、
これが厄介なのですが…

歯周病を進行させているのに、
症状がわかりにくい状態になる事があるんです。

歯周病になった時に、「歯茎が腫れる」「歯茎から出血がある」などの症状があると、「歯医者さんに行かないと!」と気付く場合が多いのですが、

血管は収縮しているため、出血も無く歯茎が引き締まっているように見えてしまうんです。

よって、免疫機能を下げ、歯を支える骨が溶けて、じわじわと重度の歯周病へと進行しているのに、
症状があまり無く、
気付かず放置してしまい、
歯医者さんに来た時にはかなり進行してしまっていた…という事もありえます。

また、口腔領域だけではなく、
死亡率についても
1日9本まで(平均5本)しか吸わなかったとしても、吸っていない人に比べて2.2倍になるというデータもあります。

また、若い方のからだには、成長途中(未分化)の細胞が多いため、タバコを吸い始める年齢が若いほどガンになりやすく、死亡率が高くなります。
また、未成年でタバコを吸い始めると、ヘビースモーカーにもなりやすくなります。

今回は、ガンや歯周病のリスクを上げたり、死亡率を高める、
タバコの悪影響についてお話させて頂きました。

最後までお読み頂きありがとうございました。