キシリトールの力

皆さんこんにちは。

歯科助手の小山です。

一年で一番、日の長い時期ですね。

18時の診療終わりにまだ外が明るいと、帰宅してからの家事も何だか頑張れそうな今日この頃です。

さて、今日はキシリトールについてです。

皆さんよく耳にするキシリトール、どんな効果があるか知っていましたか??

?そもそもキシリトールとは?

糖アルコールという甘味炭水化物の仲間です。日本では平成9年(1997年)4月に食品添加物として認可されました。人体にも安全であることが知られています。

キシリトールは、糖アルコールの中で最も甘く、砂糖と同じ甘味度を持っています。キシリトールは溶ける時に熱を奪うので、口に含むとスーッとした冷たい感覚があります。

?キシリトールは甘いのに何故虫歯の原因にならないのか?

酸を作らないこと、そして、唾液の分泌を刺激して酸を中和することが、キシリトールがむし歯の原因にならない理由です。キシリトールをガムやタブレットの形で一定期間以上口の中に入れると、むし歯の原因となる歯垢が付きにくくなるだけでなく、歯の再石灰化を促し、歯を固くします。さらに、キシリトールには、むし歯の大きな原因であるミュータンス菌の活動を弱める働きも持っているからです。

?キシリトールを虫歯の予防に取り入れるには?

まず、お口の健康を保つために最も重要なことは4つ。

①歯を磨く(ブラッシング)

②フッ化物配合歯磨き剤を上手に使う(フッ化物の応用)

③発酵性の食品が口に中にとどまる時間を短くする(正しい食生活)

④これらの手段がきちんと機能しているかチェックする(定期的歯科健診)

この4つにプラスしてキシリトールを取り入れることで①~③の効果を向上させることができます。

ですので、キシリトールだけ摂取していればとにかくむし歯にはならない!というよりは、この4つをしっかり行い、さらにキシリトールを摂取することでこれら4つの効果がとっても大きくなるというイメージです。

?どれくらい摂取するといいの?

キシリトールの効果が期待できるお菓子は、ガムかタブレット(錠菓)に限られます。また、これらのお菓子には、キシリトールができるだけ高濃度(50%以上)で含まれていることと、砂糖などの発酵性の甘味料が含まれていないことが必要です。ですから、「シュガーレス」表示を確かめるか、パッケージの成分表示をよく見て、糖類が0gであることと、糖質中におけるキシリトールの割合が50%を超えていることを確認してください。
むし歯予防効果を十分に発揮させるためには、高濃度キシリトール配合のガムかタブレットを1日3回、3カ月以上続ける必要があります。

 

スーパーやコンビニで売られているキシリトールガムと歯科医院で置いている物には、実は違いがあり、歯科医院専売品だとなんとキシリトール100%になっているのです。また歯につきにくく矯正治療をされている方にもオススメで固めになっているため咀嚼力も鍛えられます。

当医院もキシリトール100%の商品をご用意しております。気になる方はドクタースタッフ受付までお気軽にお声がけくださいね!