こんにちは!
歯科医師の秋葉です。
最近は、初夏の暖かさの日もあれば突然涼しくなったりと忙しいお天気ですね😵
皆様も体調管理にはお気をつけください!
さて、前回のブログでは
歯の神経がなぜ死んでしまいやすいのか、
なぜ治療となると神経を抜くまでしなくてはいけないのか、
についてお話しました。
今回は歯の神経=歯髄(しずい)の病気とその治療法についてのお話です🦷
歯髄の病気は大きく次の2つに分けられます。
①「歯髄炎(しずいえん)」
②「根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)」
この2つの違いは、神経が生きているか死んでしまっているか、です。
①歯髄炎は、その名の通り歯髄の炎症です🔥
歯髄はまだ生きている状態なので、
冷たいものや熱いものでしみたり、
強い炎症によってズキズキとした痛みがあります😵
虫歯が進行してズキズキとした痛みがあるときは
歯髄炎になっている可能性が高いです⚡️
②根尖性歯周炎は、
根管内が汚染されてしまっている結果、
歯を支えている周りの組織のうち、
歯の根っこの先端部分にあたるところまで
感染が波及している状態をいいます☔️
無症状なこともありますが、
風邪をひいたり疲れたりして免疫力が低下しているときにズキズキと痛み出したり、
噛んだときに違和感や痛みを感じることがあります😵
歯髄炎か根尖性歯周炎かの違いは
診断上まったく異なり、重要なことなのですが
その治療方法は似ています。
(厳密には違うのですが、患者さんが感じる体験としては似ている、ということです😅)
手順1
根っこの中に器具が届きやすいように
歯の上の部分を削って開いていきます。
噛み合わせの面の歯を削ったり、被せ物を外していく作業です。
手順2
ファイルという細い器具を使って
感染した歯髄や、根管内の汚染物質を除去します。
手順3
手順2の作業が終了すると、
歯の根っこの中がキレイな状態になります。
根管内がキレイになっているか確認するために一週間程度、様子を見ます。
手順4
キレイになっていることが確認できたら
空洞となっている根管内に
ガッタパーチャーポイントという最終的なお薬を詰めます。
空洞でスカスカの状態だと歯はとても弱いですが
ガッタパーチャーポイントを詰めることで歯の強度が増します💪
以上で、いわゆる「根っこの治療」はひとまず終了です。
その後、被せ物を作る過程へと以降します🦷
これらの手順を踏んでいく必要があるため、
根っこの治療には一定期間を要してしまいますが
治していくためにはすべて必要な過程です💦
大変かもしれませんが、一緒に頑張っていきましょう‼️