よく噛むこと🐿

皆さんこんにちは☀️

歯科衛生士の松山です。

私の趣味はスタッフ紹介欄にあるとおり、映画を観ることです🎞

最近だと2週連続でテレビ放送された「タイタニック」を観ました!非常に壮大なスケールのお話で、終始感動しっぱなし不朽の名作ですね!

以上、近況報告でした🙂

ではでは、本題に入ります!

小さい頃、「よく噛んで食べなさい」と親御さんから言われた覚えはありませんか?

気がつくとあまり噛まずに飲み込んでいる方も多いのではないでしょうか?

私自身も母から「よく噛まないと消化に悪いよ」

「ゆっくり食べなさい」などと言われた記憶があります🤔

実は現代の人は噛む力が弱くなっていると言われており、弥生時代の人と比べると6分の1程度、戦前の日本人と比べると咀嚼回数はなんと半分以下になっています。

ちなみに邪馬台国の女王、卑弥呼は食事時間に約1時間かけ、咀嚼回数も現代の人よりもおよそ6.4倍も噛んでいたそうです!

そもそも よく「噛むこと」の目的は、

食べ物の消化・吸収を助け、生命維持に必要な栄養素を摂取すること とされています。

また、噛むことによって食べ物を「味わう」こともできます。

他にも、

◎顎の骨や筋肉に刺激を与える

個人差は出てきますが、幼少期からよく噛むことで、永久歯が生えてくるスペースを確保し、虫歯や歯周病、顎関節症の発症を防ぐことができます。

◎唾液の分泌を促す

唾液に含まれる様々な成分の働きにより、抗菌、発音をスムーズにさせる、細菌の発育阻害、粘膜の保護などがあります。また、緩衝作用というよって口の中を酸性から中性に戻す働きがあり、虫歯予防としても活躍します。

◎肥満予防

脳内にある満腹中枢が刺激され、食べ物の摂取量が自然と少なくなります。したがってよく噛んで食べることは肥満予防生活習慣病予防 にもつなげられます。

◎セロトニンの増加

ハッピーホルモンと呼ばれるセロトニンが増えることで脳の目覚めや心身の活力に影響を与えます。加えて、セロトニンを材料とするメラトニンというホルモンは睡眠の質に大きく関わるので、よく噛むことは睡眠にも影響を与えているのです。

などなど、このように よく「噛むこと」には様々なメリットがあります☝️

では、どれくらいの回数を噛むのが良いのでしょうか?

30回は噛みましょう」とよく言われますが、食品の硬さによっても噛む回数は違ってきます。人参や大根のような、噛むとバラバラになってしまう食品は、咀嚼をすることで唾液と絡まって塊(食塊)をつくり、飲み込みやすくなります。

一口に付き30回ほど噛むと、食塊ができて飲み込みやすくなる、食事の時間が2030分程度になり、満腹感を得る時間にも適しているなどの理由から、30回が適度な回数といわれています。逆に、噛む回数が多すぎると、唾液の量が多くなり食塊が崩れて飲み込みづらくなったり、食事に時間がかかり疲れてしまったりします。

豆腐やゼリー、うどん、そばのような柔らかいものを30回噛むのは難しいです。30回噛むには、ある程度の硬さが必要ということになります。近年の食事は、欧米化や、調理法の工夫などにより、柔らかく食べやすいものが多いですが、根菜類や海藻類などの歯ごたえがいいもの、硬さがあるものを意識的に食事に取り入れていくことが噛む回数を増やすために大切なことなのです!

「噛むこと」についてお分かり頂けたでしょうか?よく「噛むこと」にはたくさんのメリットがあります!お食事中は食品の硬さに適した回数を噛むことを意識し、味わうことに集中してみましょう💪

最後に食品と噛む回数について少しだけご紹介して終わりにしたいと思います。(下図)

最後までお読みいただき、ありがとうございました!