歯の成長と離乳食🦷

みなさんこんにちは!保育士兼歯科助手の細越です😊

最近は暖かい日が続いて、夏が兆しを感じられる日が多くなってきましたね☀️お洋服も春物から夏物に変わってきて、早くお買い物に行きたいな~と感じているそんな毎日です😊👚

さて、今回は離乳食についてお話ししたいと思います🍴

○離乳食とは??

離乳食とは母乳やミルク以外の食品から栄養を取り入れ、幼児食へと移行する過程の食事の事です。

生まれてから約半年間は母乳や粉ミルクをメインに栄養補給をしてきた赤ちゃんですが、おおよそ生後5~6ヶ月頃から十分な栄養補給をするための離乳食を開始する必要があります。

○歯の成長がヒントに??🦷

離乳食を開始する頃でもほとんどの子はまだ歯が生えていません。離乳食を開始して2ヶ月くらい経った頃に前歯が生え始めます。

歯が生えていない状態だと舌で食べ物を取り込んで飲み込み、慣れてきたら舌と歯ぐきを使って食べ物を押しつぶし飲み込むようになります。

このように、歯の成長具合によって食材の大きさや硬さを調節することが大切です。

○ゴックン期

離乳食は、おおよそ生後5~6ヶ月頃のゴックン期から開始します。

今まで母乳やミルクを飲んでいた赤ちゃんですが、授乳の時と似たような少し後ろに傾けた体制で食べると赤ちゃんも飲み込みやすくなります。

この頃はまだ歯が生えていないことが多く、授乳の時と同じような口の動きをします。

10倍粥、玉ねぎ、にんじん、ほうれん草、小松菜などをなめらかにすりつぶしたポタージュ状のものを1日1回1さじからはじめます。

○モグモグ期

おおよそ生後7~8ヶ月頃から1日2回食を目安に開始します。

大体この頃から下の前歯(乳切歯)が生え始め、舌が前に出ない役割をしてくれます。

それにより、舌は口の中で前後、上下に上手に動くことができるようになります。そのため舌と上あごで食べ物をつぶし飲み込めるようになります。

ゴックン期で使用したものに加えて、7倍粥、きゅうり、ナス、ブロッコリーなどを1日2回食を基本に、おかゆの形状も7倍粥くらいにステップアップし、いもや野菜も舌と上あごでつぶせる柔らかい2~3mm角の大きさからだんだんと慣れてきたら5mm角くらいの大きさにしてみましょう。

○カミカミ期

おおよそ生後9ヶ月を過ぎた頃から開始します。1日3回食を基本に、この頃から炭水化物・たんぱく質・脂質のバランスに気を付けながら、離乳食を進めていくことが大切です。

この頃になるとおおよそ上下前歯4本が生えそろっていることでしょう。

上下前歯4本が生えそろうことにより、上あごが広がり口の中が広くなってきます。それにより、舌や唇の動きも発達しモグモグ期よりも細かい動きができるようになります。生えてきた歯と歯ぐきを使って食事をするのがカミカミ期です。

ゴックン期、モグモグ期で使用したものに加え、5倍粥、ねぎ、コーン、ピーマンなどを1日3回食を基本に炭水化物・たんぱく質・脂質のバランスに気を付けながら食事を進めていきます。

○パクパク期

この頃になると乳側切歯を含めおおよそ上下前歯8本が生えそろって、カミカミ期よりも複雑な舌の動きができるようになります。

第1乳臼歯が生え始めると今まで歯ぐきではつぶせなかったものも食べられるようになり、噛み切ることができるようになってきます。ここまでくればほとんど離乳の完了といってもいいでしょう。

軟飯、ごはん、レタス、きのこ類、わかめなどの海藻類などをカミカミ期に引き続き1日3回食を基本とし食事のリズムを大切にしていきましょう。

 

歯の生え方や食事の段階に合わせて、舌やあごの動きなどに注目し、食材の大きさや切り方に配慮してよく噛んで食べることを伝えましょう。

食事を「おいしい・楽しい」と思い気持ちが満たされるように、赤ちゃんに合わせたリズムで離乳食を進めていくことが一番大切なので、気持ちに寄り添いながら進めていきましょう!

参照:栄養士のお仕事magazine