口と歯の気になる症状(続編)

こんにちは。歯科医師の高橋(克)です。

本日は、インプラントについての引用からです。

 

デンタルインプラントとは、欠損歯の問題を解決する目的で顎骨に埋め込む人工的な物質、人工臓器の一つである。インプラント対に人工歯を固定する。英語のdental-implantからの輸入語でデンタルインプラントと呼ばれ、その他の呼称として人工歯根、口腔インプラント、歯科インプラントがあり、単に「インプラント」と呼ばれる場合もある。

概要

インプラント体を手術により埋め込み、インプラント体表面と骨の結合(オッセオインテグレーション)を期待し6週間から6ヶ月間の治療期間を待ち、その上に人工歯冠・上部構造をスクリュー・セメント、磁石などで装着する一連の治療をインプラント治療と呼ぶ。

歴史

失った歯を人工材料で補う試みは古くから行われてきた。上顎骨に鉄製のインプラントが埋まった紀元2世紀から3世紀の古代ローマ時代の人骨が発見されており、このことはすでにインプラント治療が試みられていたことを示している。 (途中略)

患者の割合と治療成績

現在デンタルインプラントの10年生存率はシステム、患者の年齢などにより左右されるがおおむね90パーセント以上となっている。また、インプラント治療施設に来院する患者の平均年齢は年齢的には若く、しかし歯周病などの影響が顕在化する40代~50代が一番のボリュームゾーンとなっている。高齢者に関しては全身疾患などの影響により症例数が少ない。しかし、高齢化の社会情勢を受けて、患者数は増加傾向にある。(以上Wikipediaから引用)

それにしても義歯の歴史よりも遥か昔にインプラントの試みがあったとは驚きです。

しかしインプラントは口腔内の衛生状況の悪化や不充分なメインテナンス状況(定期健診のキャンセル)などによって生存率が著しく低下してしまうと言われています。

当時は歯を磨く習慣や、歯医者での定期健診がなかった時代です。かなりインプラントの寿命は短かっただろうと推測されます。

それとは別にマヤ文明でもインプラントしているとされている若い女性のものもあったそうですが、この件につきましては、本当なのかどうか疑問に思う点が幾つかありましたので、省略させていただきました。

歯科の歴史を辿っていくと、思いがけない発見が幾つもありそうです。

今後もブログを通じて、皆さんの歯科に対しての知識だったり、治療方針についてお役に立てれば良いなと思っております。