歯内療法とは

 こんにちは。
 かさはら歯科医院、歯科医師の角田です。
 3月も終わりに近づき、かなり花粉症のキツい時期になって来ましたね。私はもう20年来の花粉症で、正直慣れては来ているのですが……それでも、この時期は寝ている時に口呼吸にでもなっているのか、朝起きると喉が少し痛みが出てつらいですね。正直、上顎の前歯も少し脱灰してきたようなところもあって……その辺りも考えて、口の中のケアには気を使いたいところです。
 さて、今回の歯の豆知識では、医院の方から4月に入社される新人のスタッフ向けへの歯内治療と麻酔についての講義を依頼されたこともあり、その内容について、自分の話すことの整理も含め、まとめることが出来ればと思います。講義の対象が歯科助手、歯科衛生士、保育士、栄養士さんということもあり、歯科業務の経験の可否も含め、説明を一概にして行うことは難しいですが、出来る限り簡単に、解りやすくと考えています。
 では、まずは歯内治療についてですが、その『目的』、『手段』について段階的に見てみましょう。
 歯内治療の『目的』ですが、根尖性歯周炎という病気の予防が主として挙げられます。根尖性歯周炎とは、う蝕や破折などにより、歯髄と呼ばれる、歯の神経、血管部分が細菌に感染し、それによって起きた炎症が根尖部組織まで波及した状態を指します。この状態となると、噛むことで痛みが出たり、歯ぐきに腫れが出たりすることがあります。
 そして歯内治療の『手段』としては、細菌に感染した、あるいは不可逆な炎症を起こしてしまった歯髄を除去すること。そして根管内の細菌を可及的に減少させることです。その方法として具体的には、機械的拡大、化学的洗浄、根管貼薬が挙げられます。
 上記の3手段の結果、根管内の細菌は90%程まで除去できるとされています。可及的に細菌を除去した後に、それでも残った細菌を埋葬すること、そして更なる感染を防ぐ為に、根管口、根尖孔部を封鎖することを目的として、最後に根管充填が行われます。
 根管治療の各手段については、別途スライドを用意し、詳しい手技や使用する薬剤について解説をさせて頂ければと思います。
 以上が、歯内治療について簡単なまとめでした。歯内治療は、治療を行うDr個々に使用する材料や器具などが大きく異なる治療ですが、その目的と手段は共通しています。アシスト側からは何をしているか見えにくいのが歯内治療ですが、このことを踏まえて診療を見てもらえれば、少し治療のイメージが持ち易いとは思います。