春に気をつけたい子どもの病気

皆さんこんにちは、保育士兼歯科助手の山邊です。宮城県でも独自の緊急事態宣言が出され、お家で過ごす時間が増えてきましたね。暖かく過ごしやすい日も増えてきて、桜のつぼみも徐々に膨らみピンク色に色づきはじめてきました。外出したい気持ちにもなってしまいますが、今はぐっとこらえてこの緊急事態宣言を乗り越えていきましょう。来年は安心してお花見が出来ることを願って、頑張りましょう。

 

さて、今回は春に気をつけたい子どもの病気についてお話ししていきます。

 

一つ目は、溶連菌感染症です。

主な症状39度近い突然の発熱、のどの痛みと腫れ、全身に広がるかゆみのある発疹、イチゴ舌、吐き気やリンパの腫れ。

予防予防接種はありません。最初は高熱やのどの痛みなどから始まるため、風邪との見分けがつかないこともあります。発熱の症状が出た時点で、すぐに受診をすることで予防しましょう。

ケア細菌が原因なので、治療には抗生物質が効果的です。病院で処方された薬を飲めば、24〜48時間ほどで熱がすっと下がり、発疹も一週間ほどで治ります。ただし、その後も体の中には菌が残っているので、登園が許可された後も薬は指示どおり飲み続けます。

ポイント発疹は非常に強いかゆみを伴います。子どもがかきこわすと発疹が悪化するので、爪は短く切っておくようにしましょう。また、下着も肌を刺激しない綿製のものにしましょう。

 

二つ目は、麻疹(はしか)です。

主な症状38度近い発熱、せき、鼻水など風邪に似た症状、ほおの内側に出る白い斑点(コプリック斑)、全身に出る赤く細かい発疹。

予防…1歳を過ぎると麻疹・風疹混合ワクチン(MR混合)を公費で接種できます。その有効性は95%と言われます。

ケア…麻疹そのものを治療する薬はありません。病院では、熱や鼻水などの症状を抑える薬が処方されます。体力が奪われて食欲がなくなるので、家庭では、やわらかく煮たうどんやおかゆ、プリンなど、栄養があって消化の良いものを与えましょう。水分補給をこまめにすることも大切です。

ポイント…予防接種の普及により、感染者は年々減っていますが、地域によって突然流行したり、10〜30代の大人に感染が広がることがあります。大人は入院するなど重症化しやすいので、大人でも予防接種を受けておらず、未罹患の人がいたら、早めに接種をするようにしましょう。

 

三つ目は、風疹です。

主な症状…38度前後の熱、耳の後ろのリンパ節の腫れ、目の充血、発熱と同時に胸や顔などから赤くかゆみを伴う発疹が全身に広がる、3〜5日で発疹が消える。

予防…麻疹と同じように1歳を過ぎると麻疹・風疹混合ワクチン(MR混合)を公費で接種できます。

ケア…治療薬はなく、基本的には風邪と同じように安静にして治します。熱が高い時は解熱剤が、目の充血には、症状を抑える点眼薬が処方されます。

ポイント…風疹は妊娠中の人にとって注意が必要な病気です。妊娠初期に感染すると、おなかの子に白内障や心疾患、難聴などの障がいが起きることがあります(先天性風疹症候群)。妊娠中や、妊娠の可能性がある人が未接種なら、人混みを避け、マスクの着用をしたり、家族の抗体検査や接種をするようにしましょう。