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お薬について2

 こんにちは、歯科医師の角田です。
 皆様はどのような年末、年明けを過ごされていましたか。もう何度とも迎えてはいますが、やはり1月というのは新鮮な気持ちになりますね。1つの区切りを自分の中で持って、新たに目標を決めて、今年も診療を行えればと考えています。
 さて、今回も歯の豆知識ということで少し書かせて頂きます。
 前回までの歯の豆知識では、鎮痛薬や抗炎症薬について少しまとめていましたが、今回は化膿止めの薬、いわゆる抗菌薬についてです。かさはら歯科医院ではいくつかの抗菌薬を院内処方していますが、その中でも一番出される機会の多い抗菌薬、セフカペンピボキシルについて書かせて頂きます。
 歯科の治療において、抗菌薬を出すことは非常に多いです。
 というのも、メジャーな歯科領域の病気には、菌の感染、化膿が原因のものがあるからです。例えば、親知らずが腫れてしまったり、歯ぐきが腫れてしまった場合など、または歯を抜いた後の傷口の菌による感染を予防するために処方されることが多いです。
 今回紹介するセフカペンピボキシルですが、抗菌薬の中でも特徴として、対象となる菌の種類が幅広くあり、また副作用が比較的に少なく、安全性が高いことが挙げられます。その為に、歯科においては、抗菌薬の第一選択として用いられることが多いです。
 しかし、安全性が高いとは言っても制限がある場合もあります。
 例えば、小児や幼児には基本的に処方はしないこととなっています。仮に抗菌薬を処方する事が必要となった場合、代薬となるセファクロルを処方することとなります。また、妊婦や授乳中の方に対しても基本的に投与を避けることとなります。
 以上、セフカペンピボキシルについてでした。
 抗菌薬は処方する機会は多いですが、非常に難しい薬だと思います。副作用や適応は勿論ですが、徒に処方することによる耐性菌への問題。原因菌と抗菌薬の作用範囲の問題。経口投与から局所に作用するまでの輸送の問題など、よく考えて処方する必要があります。
 セフカペンピボキシルに限界がある場合には、院内処方で出せる別の抗菌薬であるアジスロマイシンやセファクロルが選択されることもあります。また、院内処方外の抗菌薬が必要となった場合には、処方箋を発行することもあります。例えばカンジダといった真菌による感染の類にはこういった方法がとられます。
 では、最後とはなりましたが、今年もよろしくお願い致します。
インドアビュー