歯磨きについて

こんにちは。
歯科衛生士の澤谷です。

先週はクリスマスでしたね。
私はクリスマスイブに仕事終わりにケーキを買いに行ったのですが、お店の外にまで行列が出来ていてびっくりしました。笑
自分が買う頃にちゃんと良いものが残っているか不安でしたが無事買えて良かったです。

今回は歯磨きについてです。

みなさんはなぜ歯磨きをするのか考えたことがありますか?
なんとなく磨いていたり、昔からの習慣だからと思って磨いていませんか?

歯磨きは食べカスを落とすのではなく、歯垢(プラーク)という歯の表面についた細菌の塊を除去したり、歯ぐきをマッサージする効果があります。

○歯ブラシの選び方
・毛の硬さ:歯の表面の汚れを落とすには毛先が硬いものよりも普通かやわらかめの方が良いです。
ただ、歯ぐきがすごく腫れている場合はよりやわらかめの方が痛みが少なく歯磨きができます。
また、ブラッシング圧が強いと毛先が硬くてもやわらかくても歯ぐきを傷つけたり、歯が削れてしまうことがあるので注意しましょう。

・歯ブラシの種類:歯ブラシのベッドは小さめの方が奥歯まで届くので磨きやすいです。そして毛先はギザギザのものよりもまっすぐなものの方が磨きやすいです。

○歯ブラシの交換時期
基本的には1ヶ月に1回は交換しましょう。
キレイであっても細菌が繁殖するので、月1回は交換してください。
また、1ヶ月以内に歯ブラシの毛先が開いてきた場合はブラッシング圧が強い可能性があります。そして毛先が開くと清掃効率が悪くなります。
力を弱めてやさしく磨くことを意識しましょう。

○歯磨きのポイント
・歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目を意識して磨く。(歯ブラシだけではプラークが取れないので、デンタルフロスや歯間ブラシなどの清掃補助用具を使用する。)

・磨き残しを防ぐために、磨く順番を決めてあちこち磨かないようにする。

・力をできるだけ抜いて小刻みに歯ブラシを動かす。(大きくゴシゴシ動かすと歯の表面に歯ブラシの毛先がしっかりと当たっておらず、よく磨けないことがあります。また、大きく動かすことで歯ぐきを傷つけることがあります。)

○歯磨き粉の必要性
基本的に歯磨き粉をつけなくてもプラークは除去できます。ではどんな効果があるのでしょう。

・利点:歯磨き粉に含まれる研磨剤により、歯の表面に沈着した黄ばみをある程度取り除きます。
また、フッ素入りの歯磨き粉では虫歯の予防効果が高いです。

・欠点:歯磨き粉に含まれる研磨剤によって歯の表面が削られることがあります。
また、香味剤(ミントの味がするものなど)によって、磨き残しがあるにも関わらず、口の中がスッキリしてしまうため、歯が磨けたと錯覚してしまいます。

これらを踏まえて、一度自分の歯磨きを見直してみてはいかがでしょうか?
今の自分の磨き方が正しいのか、歯ブラシはどのようなものを使うべきか分からない、という方は歯科医院のスタッフにお尋ねください。