治療した歯が虫歯になる理由

こんにちは!歯科助手の小田桐です☺︎

みなさん、今まで虫歯の経験はありますか?

もちろん虫歯になったことがないという方もいると思いますが、虫歯になって歯科医院で治療された方もいると思います。

実は治療をした歯というのは、健康な歯に比べ再び虫歯になりやすいと言われています。

なぜ治療した歯が再び虫歯になりやすいのか、そしてまた虫歯にさせないためにはどうしたら良いのか、お伝えしていきます。

🗣どうして虫歯になるの?

お口の中には、虫歯の原因となる細菌がたくさんいます。歯の表面に付着するプラーク(歯垢)の中に、この細菌がたくさんいるのです。

この虫歯の原因菌は、食べ物の中の糖質を餌にして酸を吐き出します。この酸が原因で歯が溶けて穴があき、虫歯になってしまうのです。

歯磨きをせずプラークが常に付いていたり、歯ブラシがしっかり当たらずプラークが溜まりがちになってしまう部分は、虫歯になりやすくなります。

🗣詰め物、被せ物による原因

虫歯になった歯は、虫歯を削ってそこに詰め物やかぶせ物をして、治療をすることがほとんどです。

詰め物にはCR(コンポジットレジン)、インレー、クラウンなどの種類があります。
これらに共通して言える特徴は、歯と詰め物、被せ物の堺目に汚れが溜まりやすいということです。

詰め物や被せ物をして、長い年月が経てば経つほど、その境目には段差や溝ができやすくなります。そして、そこから再び虫歯になりやすくなっていきます。
またご自身の歯に比べ、それらの表面に汚れが付きやすい性質のものもあります。

🗣神経を取った歯は虫歯に気付きにくい

歯の中には神経が存在します。
虫歯が大きくなって、神経の近くや神経まで到達してしまった場合は、神経を取って歯の根の治療を行っていきます。
神経のある歯と、神経を取ってしまった歯の違いは痛みを感じるか、感じないかということです。

神経のある歯が虫歯になった場合、冷たいもので凍みたり痛みを感じたりして、異変を感じることができます。

しかし、神経を取ってしまった歯が再び虫歯になってしまった場合、痛みによる信号を受け取ることができません。
大きな穴があいたりして異変に気が付いたときは、かなり虫歯が進んでおり大事になっていることがあります。

痛みがないので放っておくと、根の中まで虫歯が進み、歯が崩壊し歯を抜かなければならない場合もあります。

虫歯は治したらそれで安心という訳ではありません。
虫歯の治療をした歯というのは、手をつけていない健康な歯よりも虫歯になりやすくなります。

再びその歯を虫歯にさせない為には、ご自身での歯磨きに加え、歯科医院でのメンテナンスをしっかり受けていただくことをおすすめします!

虫歯を治したけど最近は歯医者に行ってないという方も、今まで虫歯になったことがないという方も、一度歯のチェックをしてもらいに歯科医院を訪れてみてはいかがでしょうか?😌