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差し歯が欠けてしまったら?

みなさん、こんにちは。歯科医師の伊勢です。

 

今回は歯の修復物のリペアについてです。

 

間違えて硬いものを噛んだら差し歯が欠けてしまった!保証期間内だし作り直しをしたいけど、急いで見た目をなんとかして欲しい

 

そんなとき、場合によっては修理(リペア)で対応できることがあります。

 

修復物が欠けた場合は、再製作が原則です。しかし、リペアなら即日で処置が可能なので、応急処置として見た目を直すことができます。

 

もし欠けた破片があり、きれいに割れている場合、接着性レジンセメントや低粘度レジンで接着することができます。

 

または、欠けた部分にコンポジットレジンを足すこともできます。この場合、欠けた部分を一層削ることで新鮮面を露出させ、リン酸やシラン処理剤などで表面を処理し、コンポジットレジンを盛って硬化させることで見た目を改善します。

 

再製作をすると、健全な歯質を削らないといけないこともあります。もしリペアで問題なさそうであれば、まずはリペアで対応してから再製作を検討しても良いかもしれません。

 

では、奥歯の修復物のリペアはどうでしょうか。

 

コンポジットレジンの詰め物の場合、同じレジンだからただ足せば良いと思われるかもしれませんが、実はそんなに単純ではありません。できあがったコンポジットレジンは表面まで硬化しており、レジンを足してもくっつきません。そのため、別の接着操作が必要になります。一度硬まったレジン成分に接着させるのは難しいので、レジン同士ではなく、コンポジットレジンに含まれるフィラーとレジンを接着させてくっつけます。

 

フィラーの主成分が石英(シリカ)である場合、シランカップリング剤と呼ばれるものを使います。コンポジットレジンの表面をきれいにした後、シランカップリング剤でシラン処理をし、フィラーの表面を改善させフィラーとレジンを馴染みやすくすることで無機質であるフィラーと有機質であるレジンを結び付けるのです。

 

セラミックの場合も同じ原理で接着させます。セラミックとコンポジットレジンはそれだけでは接着しませんが、セラミックにもシリカ成分が含まれているので、シランカップリング剤を用いて化学的に反応させればセラミックとコンポジットレジンを接着させることができます。

 

金属の場合はまた違った処理が必要になります。もしリペアが可能な場合、金属とコンポジットレジンを接着させるわけですが、この時金属に反応性の高いプライマーという材料を表面に塗布します。これによって金属とレジンが化学的に接着します。

 

ただし、リペアが可能かどうかはケースバイケースです。再製作しないといけないことももちろんあります。まずは一度ご相談ください!

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