痛み止めの薬について

こんにちは。歯科医師の角田です。

10月も終わりに近づき、急に肌寒い日が増えましたね。寒い日にはやっぱりカレー、という事で最近はスパイスからカレーを作る勉強をしています()。私はてっきり、自家製カレーはスパイスを何十種類も使わないと作れないかと思っていましたが、ほんの数種類でも意外と美味しいものが出来るんですね。

さて、10月の歯の豆知識です。

前回は当院で痛み止めとして出されるお薬として、消炎鎮痛剤であるロキソプロフェンについて説明させていただきました。今回は、同じく痛み止めのために出されるもう1つのお薬、カロナールという薬について説明させていただきます。

・カロナール

アセトアミノフェンを主成分とした、解熱鎮痛剤です。ロキソプロフェンとはまた異なった作用機序を持ち、また副作用も少なく、小児から授乳中、妊娠中の方にも比較的安全に用いる事が出来るお薬です。それは短所でもあり長所でもありますが、作用がマイルドである事が特徴です。

成人の1日の上限総量は4000mgです。カロナールは1錠で200mg300mg500mgと種類はありますが、私がカロナールを処方する時は、500mg錠で出す事が多いので、1日に8錠までという事になります。また、1回の服用は1000mg2錠までとなります。服用の間隔は最低でも4時間を空けて下さい。なお、これは成人の場合ですので、小児の場合はまた用法、用量は異なります。

カロナールは比較的安全性が高い薬である為、服薬の際の注意点は、ロキソプロフェンほど多くはありません。しかし挙げるとすれば、高用量であると胃腸に負担をかけやすい為に、消化器系が極端に弱い方には使用できない場合がある事でしょうか。また、重篤な肝臓、腎臓に障害がある方には使用が困難であるとされています。

以上が痛み止め、カロナールについてでした。

次回は当院で処方される抗菌薬、いわゆる化膿止めについてまとめさせていただければと思います。当院では、抗菌薬はセフカペンピボキシル、セファクロル、アジスロマイシンと3種類を取り扱っていますが、いずれも痛み止めであるロキソプロフェン、カロナールと同じく特徴が異なるお薬となっています。

肌寒い日々が続きますが、感染症が怖いこの頃です。

体調管理に留意をして、今年の残り2カ月を乗り切っていきましょう。