歯周病予防の歯磨き

こんにちは。
歯科衛生士の澤谷です。

今月は見たかった映画が2つあったので仕事終わりに2週連続で観に行きました。
1つは「映像研には手を出すな」という映画です。
この映画に出てくる3人の女子高生がアニメを制作する物語なのですが、終始笑ってしまう場面があってとても面白くて感動する映画です。
もう1つは「浅田家!」です。
この映画は実在する家族の物語で、4人家族の次男の浅田政志が写真家となって様々な家族写真を撮っていく中で家族とは何なのかを考えさせられるとても感慨深い映画です。
この2つはとても良い映画なので是非観てみてください。

さて、今回は歯周病予防の歯磨きについてです。

歯周病は最終的に歯が抜けてしまう病気です。
そうなってしまうと入れ歯やブリッジ、インプラントといったダミーの歯で補う必要がありますが、自分の歯で噛むよりも噛む力が衰えてしまいます。

当院の初診のカウンセリングでも自分の歯でいたい、残したいという方はたくさんいらっしゃいます。

食事は自分の歯でしたいですよね?

歯周病の予防として1番は自宅での歯磨きです。

歯磨きをするときに歯周病予防で重要な部位は歯と歯茎の境目です。
この歯と歯茎の境目にあるわずかな溝に入り込むように歯ブラシを横にして、斜めの角度で当てます。

強い力で磨いてしまうと歯茎を傷つけてしまうので、歯ブラシを当てたときに歯茎が少し白くなるくらいの強さで当てて、細かく磨きましょう。

また、この部分は、毛先が尖っていたりでこぼこしている歯ブラシを使っても良いでしょう。

歯と歯茎の境目以外にも、歯の表面や歯と歯の間が磨き残しが多いところになります。

プラークというやわらかい汚れが歯茎のわずかな溝に入り込んだり、プラークが歯石という硬い汚れになってしまうと歯茎が炎症を起こして腫れたり出血したりする原因にもなります。

歯ブラシ以外にも清掃補助用具を使ってお口全体をキレイにしましょう。
清掃補助用具とは、歯間ブラシや糸ようじ、タフトブラシなどのことを言います。

歯間ブラシは歯と歯の間にすき間が空いている場合に、歯と歯の間の汚れをかき出すようにして使います。

糸ようじは歯と歯の間の狭いすき間に、糸を歯の表面に沿わせるようにして入れて汚れを落とします。

タフトブラシは毛束は少なく尖ったブラシなので、歯と歯の間や、奥歯の1番後ろの歯ブラシでは届きにくいところの汚れを落とす目的で使います。

毎日歯磨きをしていても、”歯を磨いている”と”歯を磨けている”では全然違います。

自分ではしっかり磨いていると思っていても、実際はそうとは限りません。

歯周病を予防するためにも、ご自身の磨き方を一度見直してみてはいかがでしょうか?