誤嚥事故から子どもを守ろう!11月

こんにちは(^-^)保育士・歯科助手の本多です!

11月に入り、朝晩は冷え込むようになりましたね(>_<)コロナウイルスも怖いですが、インフルエンザが流行する季節も近づいてきましたね。これまで通り、新しい生活様式を徹底してしっかりと予防していきたいなと思います。

秋といえば紅葉🍁ということで10月下旬に七ヶ宿にある滑津大滝まで紅葉を見に行ってきたのですが、まだ少し色づき始めたかなぁくらいでした。滑津大滝は遊歩道があり、滝のすぐ近くまで降りて見に行けるので圧巻の景色を見ることができて良かったです!!

 

さて、今回は誤嚥についてです。保育園の給食中にぶどうを食べていた時に起こった誤嚥事故。ぶどうを食べていてというところが一番身近に感じたのでお伝えしようと思いました。

誤飲とは、食べ物ではないものを誤って飲み込んでしまうことです。
誤嚥(ごえん)とは、食べ物・飲み物の飲み込みがうまくいかず、食道ではなく気管に入ってしまうことです。

1. 窒息を引き起こす果実類としては、ミニトマト・リンゴ片・ブドウなどが知られています。消防庁や救命救急センターからの報告では食品による窒息死の7~10%が果実で占められており、食品による窒息はほぼ同じ頻度で起こり続けていると考えられています。

2. 乳幼児は、歯で噛み切る・臼歯ですりつぶす機能が未熟であることから5歳未満のリスクが高くなっています。また、一口サイズで吸い込んで食べるものはリスクが高いです。

3. アメリカの小児科学会による発表では、食品による誤嚥で10歳未満の子供が毎年70人前後死亡しています。(厚生労働省の調査によると日本では毎年20人以上の乳幼児が死亡)。危険な食品として、アメ・ピーナッツ・ブドウ・リンゴ・ポップコーン・ガムが挙げられています。子ども側の危険因子としては、食物をよく噛んですりつぶす能力が育っていなかったり、食事中に別のことに気がとられやすい4歳未満の子どもや、咀嚼や嚥下障害を持つ子ども、食事中の歩行や会話、早食いなどが挙げられています。

日本小児科学会雑誌 こどもの生活環境改善委員会より

日常的によく口にする食べ物も、年齢や食べ方によっては窒息の原因となる可能性があります。日本小児科学会は、飲み込む力が未発達の5歳頃までは、豆類を食べないように呼び掛けています。ピーナッツやアーモンドなどの豆類(豆類入りチョコレートも含む)は、気管に詰まる可能性があります。気管支の奥で炎症が起きたり、細菌感染の恐れも出てくるため注意が必要です。

誤嚥の予防

●適切な大きさに切る
食べ物は適切な大きさに切ってあげていますか?お子さんは、まる飲みしていませんか?特にブドウやミニトマトなど、ある程度の硬さがあり、球形で、外表がスムースで口腔内を滑りやすい果実や野菜を食べる時は、1/4以下の大きさに切ってあげる必要があります。また、よく噛んで食べようねと教えていきましょう。
●座って食事に集中できる環境を作る
お子さんは食べながら寝転んだり、歩いたり、遊んだりしていませんか?食べている時にお兄ちゃんやお姉ちゃんが急に大声を出したり、背中を押したり、驚かせたりしていませんか?食事中は遊んだり歩いたりせず、きちんと座って食事に集中するよう見守ってあげましょう。急に驚かせたりすると、泣いて飲み込んでしまう危険があります。上のお子さんの様子にも気をつけてあげましょう。
●食べる機能の発達に合わせた食品選び
食べる機能(噛む力や飲み込む力など)の発達には個人差があります。
年齢ではなく、お子さんの食べる機能の発達に合わせて食品を選びましょう。

咽頭異物の対処法

奥へ押し込んでしまう可能性があるため、口に指を入れて
取ろうとしてはいけません。

①と②は、頭を低くして、みぞおちを圧迫するようにして背中の真ん中を平手で4~5回叩きます。③は腹部を上方へ圧迫します。事例1のように合併症を起こすこともあるため、窒息状況から改善されても経過観察の必要があります。異物が取れない・意識がない場合は、すぐに119番通報して下さい。
お子さんが誤嚥事故に遭わないよう、家族みんなで気をつけてあげましょう。

参照:子どもを事故から守ろう