歯科と喫煙について 〜12月・②〜

皆さん、こんにちは

歯科衛生士の井上です!!

最近だいぶ寒くなってきましたよね!!

なかなかコロナも終わらず井上家では鍋の回数が増えてて下の画像はこないだ作った鍋です!!

今回のテーマは、『歯科と喫煙の関係性』についてお話していきます!!

タバコには、400種類以上の化学物質が含まれ、そのうち40種類は発がん性物質と言われています。

お口の中は、タバコの煙が最初に体を通過する場所ですからさまざまな悪影響をじかに受けるのです。

タバコの三大有害物質

①ニコチン

依存性が強く、禁煙しようと思ってもなかなかやめれいのはニコチンが原因です。

ニコチンの血管収縮作用により、組織の血行が悪くなります。

②タール

ヤニで強い発がん性があります。

タバコを吸っていると、住居の壁が黄ばんだりベタベタしたりするのはタールのせいです。

③一酸化炭素

タバコは、低い温度で不完全燃焼するため一酸化炭素が発生します。

そして、血液中のヘモグロビンと非常に強く結びつきます。普通ならヘモグロビンは酸素と結びついて、体中に酸素を運搬する働きをするのですが、一酸化炭素と結びつくと、体への酸素供給が妨げられます。

その結果、タバコを吸う人特有の肌の老化が起こり、白髪、目尻のシワ、口周りのシワ、口唇の乾燥、着色、歯、歯肉の着色、口臭などの『スモーカーズフェイス』の原因になります。

また、喫煙は歯周病のもっとも大きなリスクの要因の1つです。

喫煙の歯周病の影響は、『かかりやすい』『気がつきにくい』『治りにくい』の3つです。

まず、生体の本来の免疫機能が喫煙により妨げられるため、歯周病にかかりやすくなります。

喫煙者は非喫煙者に比べて罹患率が高く、重度に進行した人の割合も高いことが知られています。

また、ニコチンの血管収縮作用により炎症症状が隠され、歯周病が進行しても出血などの自覚症状が出にくくなります。そのため、発見が遅れてしまい、気づいたら重度の歯周病になっていたということがあります。歯肉に赤みや腫れがそれほど目立たないのに、歯周組織の破壊が進んでいることもあります。

さらに、いざ治療を始めても、喫煙者の歯肉は硬くて沈着物の除去が難しく、歯周組織の修復も阻害されているため、思うように治療効果が上がらないのです。

なので、今定期的に検診受けている方でも継続してケアをしていく必要があります。

まだの方は、歯周病が早く進行する前に定期的な口腔ケアが大切です。

そして、禁煙をすることによって歯周病予防が出来るのです。

参考:歯科医院で患者さんにしっかり説明できる本

それでは、また