歯磨き粉の必要性 〜12月〜

こんにちは

歯科衛生士の井上です!!

今回のブログのテーマは、『歯磨き粉』です!!

皆さん何気なく使用している歯磨き粉なんですが、実は歯の汚れは、歯ブラシで十分に除去出来ます。

歯磨き粉を使わなければキレイにならないわけではありません。逆に歯磨き粉を使うと、その味や香り、清涼感から十分に磨いたと思いがちになるので注意が必要です。

また、歯磨き粉をつけすぎると口の中が泡だらけになってうがいの頻度が増えるので高齢者の場合は、むせや誤嚥の原因になることもあります。

では、なぜ歯科医院は歯磨き粉を勧めるかと言いますと、歯磨き粉の裏のここ↓

 

が重要となってきます。それは成分です。

成分には基本成分と薬用成分があります。

〜基本成分〜

●研磨剤→歯垢やステイン(食品やタバコによる着色)を除去

●清掃助剤→取り除いたステインを吸着し、外に出すのを助ける

●発泡剤→泡立たせることで歯磨き粉を拡散させ、口腔内を洗浄

●香味剤→爽快感や心地よい風味によって、さっぱり感を出す

●清涼剤→メントールなどの風味ですっきりした清涼感を出す

●湿潤剤→適度な湿り気を与えることで、歯磨き粉の乾燥を防ぐ

●粘結剤→粉体と液体の成分を結合させて、粘り気を与える

●保存剤→歯磨き粉の成分が時間とともに変質するのを防ぐ

●着色剤→歯磨き粉に色をつけて、見た目の印象をよくする

〜薬用成分〜

●殺菌剤→殺菌を殺し、歯周病菌の繁殖やプラークの形成を防ぐ

●歯質強化剤→エナメル質の再石灰化を促す。フッ化ナトリウムなど

●歯垢分解剤→プラークを分解する。デキストラナーゼなどが代表的

●消炎剤→歯肉の炎症を抑える。トラネキサム酸など

●血行促進剤→歯肉の血行をよくし、細胞に酸素や栄養素が届きやすくする

●止血剤→炎症による出血を抑える

●収れん剤→歯周病でブヨブヨになった歯肉を引き締める

●知覚鈍麻剤→知覚過敏による痛みなどを抑える

●象牙細管封鎖剤→神経伝達にかかわる象牙細管を覆い、知覚過敏を抑制

●ステイン除去→歯の表面についた食品、タバコなどの色素を取り除く

●細胞賊活剤→炎症でダメージを受けた歯肉の細胞を活性化させる

上記の成分が色々とあります。

歯磨き粉によって入っている成分が違います。

ご自身にあった、目的に合った成分が配合された歯磨き粉を使用することで、炎症軽減や予防が効果が得られます。

歯磨き粉を購入の際は、値段やパッケージだけではなく後ろの成分表もチェックするといいですね!!

それでは、また