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咬み合わせの話

みなさん、こんにちは。かさはら歯科医院の歯科医師、関です。

9月に入り、秋の兆しが感じられるようになりました。今年は、サンマが不漁で値段が高騰しているらしいですね。秋の味覚の一つであるサンマが、気軽に食べられず残念です。

 

さて、今回も『咬合』についてやっていきます。

 

理想とする顎の位置と咬み合わせの要件は以下の9つありました。

①顎関節において関節窩・関節円板・顆頭の位置関係と形態が正常である

②安定した咬頭嵌合位である

③バランスの取れた適切な咬合平面である

④適切なスピーの湾曲、ウィルソンの湾曲がある

⑤歯列形態が左右対称のU字形で連続性がある

⑥舌房が許容されるために十分な咬合高径である

⑦顆路角と連動するような咬頭傾斜角と展開角をもった咬合面形態である

⑧左右側方運動において同じような咬合様式をとる

⑨自由度のある前方・側方の誘導要素

 

前回、前々回で①顎関節において関節窩・関節円板・顆頭の位置関係と形態が正常である、②安定した咬頭嵌合位である、③バランスの取れた適切な咬合平面である、と④の適切なスピーの湾曲まで話しました。

 

今回は④の続き、ウィルソンの湾曲についてからです。

 

④適切なスピーの湾曲、ウィルソンの湾曲がある

ウィルソンの湾曲とは、天然歯列を前頭面に投影した時に観察できる咬合平面の側方的な湾曲と定義されます。上の奥歯の軸が頬側に傾斜し、下の奥歯の軸が舌側に傾斜しているため、咬合平面に対して、上の奥歯の内側の咬頭は外側の咬頭より低位に、下の奥歯の内側の咬頭は外側の咬頭より低位になります。これにより、咬合平面は下に凸なウィルソン湾曲を描きます。ウィルソンの湾曲の曲率は奥歯の奥に行くほど強くなります。

上の奥歯の内側の咬頭、下の奥歯の外側の咬頭が咬耗することなどにより、ウィルソンの湾曲が全くの逆のカーブになってしまうことがあります。これをアンチウィルソンカーブと呼ぶことがあります。こうなると顎の機能的な運動に支障を来すようになります。

 

⑤歯列形態が左右対称のU字形で連続性がある

奥歯から前歯さらに反対の奥歯までの歯の連なりを歯列ないし、歯列弓と言います。歯列の形態には様々な種類があります。

・U字歯列弓:馬蹄形の歯列弓。左右対称で連続性のあるU字歯列弓が理想。

・方形歯列弓:前歯の犬歯から犬歯が直線的に並んだ歯列弓。

・V字歯列弓:全体的に歯列弓の横幅が狭く、前歯部分が尖ったV字形の歯列弓。

・鞍状歯列弓:小臼歯(4、5番目の歯)が内側に転移し鞍状に曲がった歯列弓。

 

今回は、以上までです。次回以降もまた、続きを解説していきたいと思います。

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