噛むってこと

みなさん。こんにちは。

 

歯科医師の鈴木 敬です。暑い日が続きますね、コロナ対策でマスクは必須と思いますが、やはり、暑苦しいと思ってしまいます。水分はこまめに摂るように意識しています。熱中症には気をつけていきたいですね。

 

さて今回は、いきなりですが、1日に歯が噛み合っている平均時間は何分くらいか。みなさんご存知でしょうか。

 

約20分以下と言われています。案外短いなと僕自身思っています。食事をする際は実は食片が間にあり歯と歯は接触していません。

 

もしかしたら、それ以上噛んでいると思う方もいるかと思います。それ以上の時間は何がいけないのか言いますと、歯に負担が掛かりすぎています。

歯の周りにある歯根膜と言われるクッションに過度の力が加わったり、歯が擦れてしみやすくなったりと様々な症状が出てきます。

 

本来人の噛み合わせは、楽な姿勢の時に少し隙間があります。接触はしていないのです。

 

以前スタッフとの勉強会でその話題になり、口を閉じてリラックスする時にも噛んでいる子もいました。知っていても改善されないことが多いのかもしれません。歯の接触は基本的には多くないのです。

 

また、噛む力が大きければ、それだけ、噛むための筋肉も疲弊してしまうことでしょう。

 

噛む癖がある人は、意識していきたいですね。

 

認知行動療法(リマインダー法)

歯ぎしりやくいしばりをどんなときにしているかをご自身で発見してもらい、それを止めるように自身でコントロールする方法です。
昼間の歯ぎしり・くいしばりは、まばたきと同じように無意識に行う人が多いので、ご自身の生活習慣を注意深く観察してもらいます。自覚できるようになると意識的にコントロールできるようになります。
具体的には、歯ぎしり・くいしばりをしている場所、例えばキッチンやパソコンの前などに「歯ぎしりしない、くいしばらない」とのメモ書きを貼り付けておく。これに目が止まったら、歯ぎしり・くいしばりを止める。という方法です。睡眠時以外に有効な方法です。

 

 

自分が今噛んでいるか、そうではないかを意識して習慣化まで行くことが大切ですね。

 

ただし、意識しすぎるとそれがかえって疲労感を作ってしまうこともありますので、リマインダーを見たり、気づいた時に歯を離すようにすることが推奨されています。また、かかりつけ歯科で相談なさってください。

 

噛むことは人生を幸せにできる行動ですので、いつまでも守っていきたいと思います。