歯医者で出されるお薬について

こんにちは。
歯科医師の角田です。
 8月も終わりですが、未だ暑い日が続きますね。皆さんはいかが過ごされていますか?私は、最近は暑くて外に出るのも億劫ですので、家で過ごすことが多くなっています。以前は映画を見ることが多かったのですが、今では読書に夢中ですね。昔に買って、途中で読むのを投げてしまった本が幾つかありますので…そういった本を消化しています。
 さて、8月の歯の豆知識ですが、今回はお薬についてです。
 そしてお薬の中でも、当院にて、頻繁に処方されるものについて、少し詳しく説明が出来ればと思います。
 何故、この薬が処方されたのか。
 この薬を飲めば、どんな効果が期待出来るのか。
 なかなか身では感じても、質問がしにくい事もいろいろとあると思いますが、この『歯の豆知識』がそういった方々の疑問の解消につながれば幸いです。
 では、まずは痛み止めのお薬からです。
 当院では、主にロキソプロフェン、カロナールという2種類の痛み止めのお薬を処方しています。
・ロキソプロフェン
 歯科で処方される、比較的オーソドックスな非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)です。消炎、鎮痛効果を期待して処方されます。歯科を来院される患者さんの主訴には痛みも多く、そういった急性症状を緩和させる、いわゆる『痛み止め』を目的としたり、また、歯を抜いたり神経の治療をした後の『治療後の痛み』を抑えることを目的に処方されることが多いです。基本的には、症状があるときに、頓服薬として1回に12錠を服用していただくか、13回、内服薬として11錠を服用していただくことになります。
 基本的に、ロキソプロフェンは長く使われてきた薬であり、比較的に安全な薬ではあるのですが、使用に注意が必要な場合もあります。代表的な場合として、過去にロキソプロフェンを服用して発疹などの症状が出た場合、消化性潰瘍など胃腸が弱い場合、アスピリン喘息の方などは、使用を控えた方が良いとされています。また、使用は成人(15歳以上)に限られることや、妊娠後期や授乳中の方は服用を控えた方が良いとされています。
 以上、歯科で処方される薬、ロキソプロフェンについてでした。
 次回は同じ。痛み止めとして処方される、カロナールというお薬について説明させていただければと思います。未だ暑い日々が続きますが、身体に気を付けて頑張っていきましょう。