気をつけたい子どもの三大夏風邪

皆さんこんにちは、保育士兼歯科助手の山邊です。8月に入ってからは厳しい暑さが続いていますが、皆さんはどのようにお過ごしでしょうか。コロナウイルスの感染対策に加えて、熱中症対策もしなくてはいけない大変な時期ですが、頑張ってこの夏を乗り越えましょう。

さて今回は、夏の時期に気をつけたい、子どもの三大夏風邪についてお話ししていきたいと思います。子どもの三大夏風邪と言われる、咽頭結膜熱(プール熱)、手足口病、ヘルパンギーナは毎年流行しています。一つずつ説明していきます。

一つ目は、咽頭結膜熱(プール熱)です。

主な症状として、38度以上の高熱、のどの腫れと痛み、目の充血やまぶたの裏の赤みなどがあげられます。

[ケア]

のどが痛むことで食欲が落ちてしまうので、食事は豆腐や冷ましたスープなど、のどごしが良く、刺激の少ないものにしましょう。また、高熱が出るため、脱水症状にならないようこまめに水分補給を行うことも大切です。

[予防]

目やにや便、くしゃみや咳にウイルスが含まれており、それらに触れることでうつります。感染力が強いので、ドアのぶやおもちゃなど、子どもがよく触るようなところはこまめに水拭きをしましょう。症状が消えた後も2週間ほどは便にウイルスが含まれているので、オムツ替えをした後はしっかり手を洗いましょう。

[ポイント]

熱が高く、目が充血していれば、すぐに病院に行きましょう。家庭では兄弟間の感染を防ぐために、タオルや食器の共有を避け、洗濯も別にしましょう。

二つ目は、手足口病です。

主な症状として、手のひら、足の裏、口の中、おしりなどに、赤い発疹や米粒大の水泡が出来ます。

[ケア]

口の中の水泡が潰れてしまうと痛むので、食事はのどごしの良いものにしましょう。また、水分がとりづらくなるので、さ湯などでこまめに水分補給を行いましょう。

[予防]

感染力が強く、何度もかかる可能性があります。くしゃみや咳、便などから感染するので、風邪と同じくうがいと手洗いを徹底して行うことが有効です。治ってからも2〜4週間は便にウイルスが排泄されるので、オムツ替えをした後はしっかり手を洗いましょう。

[ポイント]

手足口病は、比較的症状が軽くて済む病気です。ですが、発熱が2日以上続く場合や、頭痛や嘔吐がある場合は、髄膜炎や脳炎などを合併している可能性もあるので、再度受診をしましょう。

三つ目は、ヘルパンギーナです。

主な症状として、38度〜40度近い突然の発熱、のどの奥に出来る小さな水疱などがあげられます。

[ケア]

のどの痛みが強く、食事や水分がとりにくくなるので、味の薄いスープや麦茶、豆腐、プリンなど、やわらかくのどごしの良いものにしましょう。まったく水分をとれない時は、点滴をすることもあります。

[予防]

基本的な手洗いうがいで、しっかり予防しましょう。せきやくしゃみのほか、便からも感染します、発症から1ヶ月程は便の中にウイルスが排出されるので、オムツ換えをした後はしっかり手を洗いましょう。

[ポイント]

ヘルパンギーナは夏風邪の一種でそれほど心配はありませんが、水分をほとんど飲めずぐったりしていたり、高熱が3日以上続いたりする時には、再度受診をしましょう。