この時期は特に。。。

皆さん こんにちは 歯科医師の鈴木敬です。

最近ニュースでは、新型のコロナウイルスの話題が取り上げられていますね。

寒い時期ですし、乾燥しやすく、インフルエンザも流行っている時期ですので、予防対策は忘れずに行なって下さい。

今回は「しみる」という症状についてお話ししたいと思います。

なぜ起こるのか。

神経に刺激が伝わりやすい状況にあるか、神経の炎症などにより感覚神経の閾値が低下し、反応が増大している時に生じます。この症状は、虫歯をはじめ、歯の亀裂や破折、摩耗、詰め物があっていないなど様々な状況で発言します。

その中で知覚過敏症は、露出した神経に近い部分に加わった擦過、乾燥、温度変化などの物理刺激、あるいは化学的刺激により一過性の不快な痛みが生じ、刺激が取り除かれるとただちに消失する状態を言います。

歯周病の患者さんについてですが、歯茎が下がり、刺激される回数が多くなり、そのため知覚過敏が生じやすくなります。特に、歯周病の治療後にしみる症状が強く出ることはあります。

歯周外科後に症状が出ることもありますが、多くの場合、口腔内を清潔にしていれば、徐々に消失します。

また、知覚過敏はブラキシズムによって発症したりします。力の影響が疑われる場合は、力のコントロールをする必要があります。

最近では、ホワイニングのニーズも増え、過敏症が発症することも多くなってきました。

しみやすくなると知った上で行うと良いかもしれません。

歯の一層目のエナメル質はpH5.5程度で溶け始めます。

私達の日常で口にする食べ物や飲み物の多くは酸性です。

炭酸飲料を長時間かけて飲むような習慣や、酸っぱい飲み物や食べ物を頻繁にかつ長時間摂取するような習慣があると、私達の歯は簡単に溶けて、神経に近い部分が露出します。

当然しみる症状も露出します。歯の2層目は1層目よりも弱い酸で溶けますから、さらに歯は溶かされていき、知覚過敏も起きやすくなります。

対応

まずは、検査、そして、原因の除去と症状の改善を考えます。

噛み合わせに問題がある場合は、高さを調整する必要がありますし、全体的な問題であれば、ナイトガードの装着も検討しなければいけません。

力のかかるスポーツなどを行なっていた場合は、スポーツ用も考えると良いと思います。

ストレスの影響もあるかと思います。証明はできませんが、改善しない過敏症でも、その状況から抜け出すことでよくなった事例もあるようです。