子どものむし歯予防

みなさんこんにちは!歯科助手、小田桐です
子どものむし歯予防についてお話しさせていただきます。

シーラントとは‥6歳臼歯(第1大臼歯)は6歳頃に生えてくる永久歯です。食事をする時に一番活躍するこの歯は、歯ブラシが届きにくく、汚れがたまりむし歯になることが多いため、最も寿命の短い永久歯の一つでもあります。子供の6歳臼歯の歯の溝はとても深く、この溝からむし歯が始まることが一番多いのです。
そこでこの溝をフッ素を配合した樹脂で埋めることで浅くして、むし歯になりにくくする処置があります。これがシーラントと呼ばれるものです。
シーラントは歯を削ることがないので痛みのない有効な健康保険適応のむし歯予防です!

●シーラントを始める最適な時期
5〜6歳になると6歳臼歯が生えてきます。歯の咬み合わせがすべて見えるようになれば、シーラントを開始することをおすすめします。磨耗や咬み合わせなどの様々な状況により、シーラントがとれてしまうことがありますので、定期的に検診してチェックしていきましょう。

●シーラントをすれば虫歯にならない?
正しい歯磨きをしなければ歯と歯の間や、歯と歯ぐきの間からむし歯になってしまいます。シーラントをした後も正しい歯磨きをしっかり行い、フッ素塗布や糸ようじの使用をおすすめします。

フッ素の効果‥歯を修復するフッ素は、溶け出したカルシウムイオンやリン酸イオンを歯に戻す「再石灰化」を促進して歯を修復し、酸に強い丈夫な結晶にします。
また、ムシ菌の活動を抑えて酸を作りにくくし、「脱灰」を抑制します。
ムシ歯予防のためには、毎日のケアにフッ素を取り入れることが効果的です。

●むし歯になりやすい人
むし歯は、もともとの体質や食習慣、歯みがき習慣にも影響されます。むし歯菌が多い人、歯質が弱い人、甘いお菓子をよく食べる人、ダラダラと食べる人、磨き残しが多い人、唾液が少ない人などが、リスクが高いと言われています。
当てはまる方は特に、フッ素活用をおすすめします。
また、食習慣や歯の磨き方も見直しましょう。磨き残しは自分では気づきにくいため、歯科医院の指導を受けることが大切です。

●定期検診
乳歯や生えたばかりの永久歯は虫歯になりやすく、むし歯になると早く進行します。また、奥歯の虫歯はお母さんが気づかない場合も多いので、3ヵ月に一度は定期検診を受けることをおすすめします。
子どものお口の中は、歯の生えかわりや顎の成長があり、歯並びも変化していきます。こうした成長発育に関するチェックも定期検診でしていきましょう。
もし虫歯になってしまったら、できるだけ早い時期にきちんと治療を受けることが大切です。初期の虫歯なら小さい範囲を削るだけですむので、治療で大変な思いをすることもなく、治療期間も短くてすみます。
歯科医院用のフッ素も1〜3ヵ月に一度塗るのが効果的です。