噛み合わせ

皆さん、こんにちは、歯科医師の鈴木 敬です。

湿気、暑さと急な天候の変化で体調など崩されていないでしょうか。

個人的には、早く秋になれと思っています。

お盆に実家に帰り、父から、悩んでる歯に関して治療すべきかどうかと相談を受けました。

噛み合わせて大事なんだなと言ってもらえましたが、きちんと伝えるにはどうすれば良いかなと考え、学会などで再度調べました。そこで、良いなと思ったことを共有させてください。

生涯を健康で若々しく豊かに過ごすための秘訣は「よく噛んで、よく笑う」ことです。現在の超高齢社会においては、老人性痴呆が大きな問題となっていますが「よく噛む」ことにより、アゴの運動が活発になり、脳への血流をよくし、脳を活性化させボケにくくします。ボケている人の多くは、歯がないか、あっても良く噛めない、または、趣味がないという、身体的にも精神的にも刺激が無くなっている状態です。刺激のない状態は、目と口が醸し出す表情の中で最も幸福感を感じさせる美しい表情である「笑顔」もなくしてしまいます。「よく笑うこと」は自己免疫力が高められ、健康にもつながります。一生涯健康で心豊かな生活を過ごすためには、“よくかむ”ことがとても大切なのです。また、「機能美」という言葉がありますが、機能性にすぐれるものは形態的にも美しいと感じられます。その逆に美しい形態を有するものは無駄な動きがなく効率よく作業をします。すなわち「審美性」と「機能性」切り離せないものであり、美しく歯を治すことによりよく噛め、かつスムーズな顎の運動により、歯の修復物も長持ちします。また機能性を十分に考慮し修復物を製作すると、必然的に美しい修復物ができあがってきます。そのため、美しくお口の中を治療するためには噛み合せに関しても十分な知識をもって治療を多なうことが重要です。

さあ、今から美しくかつしっかり噛めるように歯をなおして、豊かで生きがいのある生活をスタートしましょう。

一生涯健康で心豊かな生活を過ごすためには、“よくかむ”ことがとても大切なのです。噛めない原因は痛みによるものを除くと大きく分けて二つあります。歯並びや歯の形がわるいために「噛みあわせが悪い」場合と、「歯がないことによる」場合です。

審美歯科学会より抜粋。

噛むことは、食事をするという当たり前の事から、その先の人生まで左右することになると改めて考えることができました。

よく笑うには、口の中を綺麗にしておくことが大切だと僕も思います。