こんにちは!歯科衛生士の安部です!
みなさんはシーラントってご存知ですか??
シーラントとは、小窩裂溝填塞(しょうかれっこうてんそく)と呼ばれる、生え始めの乳歯や幼少期の永久歯の噛み合わせにある溝をフッ素の配合されたプラスチックの材料で覆い、虫歯から歯を守る方法です。
生え始めの永久歯の奥歯の溝や複雑な形の歯の溝を、薄いプラスチックでコーティングしてふさぎ、大人になるまでの間に歯を虫歯から守ることを目的に行われています。
子供は歯磨きがあまり上手にできないうえ、奥歯の溝は食べかすやプラーク(細菌の塊)の汚れが残りやすくなかなかブラシが当たりにくいので生えたての永久歯は未熟なため虫歯になるリスクも高いのです。
そしてシーラントは予防歯科のための施術でありながら、保険適用内で行えるのでとても魅力的なんです!
適応年齢としては目安としては4歳以上からで奥歯が生えてきたらシーラントを行うことが望ましいです☺︎
特に6歳臼歯と呼ばれる6歳頃から生えてくる永久歯は大人になってもずーっと使う歯なので虫歯にならないようにシーラントをして虫歯予防することが大切になります。
また奥歯だけではなく、シーラントは前歯にもオススメなんです!
永久歯が生え変わったばかりのころは、前歯の裏に溝のようなものがあります。そこには汚れが溜まりやすく、虫歯の原因になりやすいのです。
歯の裏は汚れていてもなかなか気づくことができず、歯みがきでも磨き残したり、虫歯になっても発見が遅れることがあります。そのため、前歯の裏にシーラントをすることで、虫歯予防に期待ができるのです!
そして、シーラントができない歯もあります。
*虫歯の歯
*半萌出(全部歯が生えきってない)の歯
健全な虫歯がない歯で完全に歯が生えきってることが条件になってきます!
またシーラントをした際も注意点があります!
*完全に虫歯にならないわけではない
*半永久的である
*溝がある奥歯や前歯のみにしか行えない
シーラントをしたからといって、溝に汚れがたまらないわけではないので普段通りにしっかり歯磨きをすることが大切になります。
またシーラントはプラスチックの材質なので取れやすい材料で特に子供は歯ぎしりやくいしばりなどが多く取れやすいです。
シーラントをしたあとは毎回の定期検診でシーラントが取れてないか歯科医院でメンテナンス、確認してもらうことが大切になります。
もし取れていた場合は再度シーラントを行う必要があります。
シーラントは前歯、奥歯の溝のみにしか行えないので歯と歯の間などには行うことはできません。
そしてシーラントは、施術したあとに徐々にフッ素化合物が放出されます。そのため、歯の強化・虫歯予防の作用を長い時間、得ることができるのでフッ素塗布と一緒に行うことでさらに虫歯予防効果があります。
部位によっては適応する年齢じゃないとできないこともあります!気になる方はスタッフやドクターに聞いてみてくださいね!☺︎