むし歯になる子

こんにちは😃

歯科衛生士加藤です!

むし歯になる子とならない子では何が違うのでしょうか?

  • 子どもがむし歯(虫歯)になる意外な原因

甘いものを食べてないのに、むし歯になっちゃった!

「あれっ、これってむし歯かな?」歯みがきの途中でママがいうから鏡を見てみたら、黒い点がポツン。歯医者さんに行ったら、やっぱりむし歯なんだって。気づかないうちに甘いものを食べていることが多いって説明する歯医者さん。そういえばわたし、だらだらと甘いジュースを飲んじゃっていたかも……。

子どもに甘いものをそれほど飲み食いさせている意識はなくても、気づかないうちに糖質を過剰に摂取していてむし歯になるケースは非常に多いものです。

また、むし歯の原因になりやすいのは、糖質の量よりも摂取頻度です。少量でも、口の中に糖質が留まる時間が長いほど、むし歯になるリスクは高まります。アメやソフトキャンディなど、長時間かけて食べるお菓子はむし歯の原因の最たるものです。おやつは決まった時間に、果物やおにぎりなどを中心に、決まった量をあげることも大切です。

ミュータンス菌を減らしてむし歯を予防

食べ物や歯みがきに気をつけていてもむし歯になる場合は、口の中で増えてしまった細菌(ミュータンス菌)が原因だと考えられます。

ミュータンス菌を減らすためには、食生活を見直し、未治療のむし歯をしっかり治して、歯みがき方法を見直すなど、総合的な改善が必要です。

むし歯の原因となる盲点あれこれ

だらだら食べ

同じ砂糖の量でも、一度に摂取するより「だらだら食べ」をするほうがむし歯になる確率が上がります。アメやガム、グミ、チューブ入りアイスキャンディなどは、だらだら食べになりやすいので注意が必要です。また、胃が小さくて1回の食事量が少ない幼児期は、食事以外の時間でおやつを食べて1日の栄養素を補う必要がありますが、「10時と15時」など時間をしっかり決め、1皿に盛った量だけですますようにしてください。

臨界pH

意外と糖分の多いもの

糖分の多さに気づきにくい飲み物や食品に注意しましょう。一見体によさそうなスポーツドリンクや乳酸菌飲料には砂糖がたっぷり入っています。みりん、ウスターソース、オイスターソース、ケチャップ、カレールーなど味が濃い調味料も、糖質の含有量が高いことで知られます。また、菓子パンや果物の缶詰は、食べやすい上に糖質がきわめて高いので、量に注意します。

ペットボトル症候群

ジュースやスポーツドリンクなど、糖分を大量に含む清涼飲料水を飲みすぎることで起こる症状です。糖分の大量摂取で高血糖になり、高血糖から来るのどの渇きでまた清涼飲料水を飲んでしまうことをくり返します。全身のだるさや眠気などの高血糖症状が起こり、倒れてしまうケースも。のどが渇いたら清涼飲料水ではなく、水やお茶を飲むようにしましょう。

むし歯ができる原因

むし歯の原因には、「歯の質」「糖質(砂糖など)」「細菌(ミュータンス菌)」の3つの要素があります。これらの3つの要素が重なると、時間の経過とともにむし歯発生につながります。砂糖を摂りすぎないようにするほか、効果的な方法で歯みがきをして、フッ素でむし歯を予防しましょう。

糖質(とくに砂糖)と細菌(ミュータント菌)、歯の質三つの要素と時間の経過でむし歯発生につながる

歯の質

エナメル質や象牙質の具合によっては、むし歯になりやすい人がいます。特に乳歯や、生えたばかりの永久歯は未成熟で歯の表面が粗く汚れがつきやすいため、むし歯になりやすいの で注意が必要です。

糖質(砂糖など)

砂糖をはじめとする糖質は、ミュータンス菌が酸を作るための材料です。おやつや甘いジュースなどをたくさん食べたり、だらだら食いをしている子どもは、口内がむし歯になりやすい環境になっています。

細菌(ミュータンス菌)

ミュータンス菌は、約1μm(0.001mm)の大きさの菌。歯垢(プラーク)を形成して歯の表面に付着して酸を産生します。そして酸によって歯のカルシウムやリンを溶かして歯をもろくするのです。

むし歯が進行する流れ

お口の中のミュータンス菌と食べ物の中の糖質(特に砂糖)が一緒になると……

口の中のミュータンス菌と食べ物

ミュータンス菌が集まってプラーク(歯垢)が作られ、口の中の糖質が分解されて酸が作られる。

ミュータンス菌とプラーク(歯垢)

酸によって、歯に含まれるカルシウムやリンが溶け出す(脱灰)。

歯に含まれるカルシウムやリン

脱灰の状態を放置しておくとさらに進行し、歯に穴が開き、むし歯が発生する。

むし歯が発生

むし歯にならないようにしましょう!