根の病気と治療について

みなさんこんにちは!
歯科衛生士の佐藤です!(*^_^*)

早いもので今年もいよいよ残りわずかとなってしまいましたが、みなさんいかがお過ごしですか。一年がたつのは、本当にあっという間ですね。忙しい年末ですが、体に気をつけてお過ごしくださいね(>_<)

今回は根っこの治療(根管治療)についてお話ししていきたいと思います。

歯の根の中の神経や血管など(あわせて歯髄と呼ばれます)が通っている管を根管と言います。 歯髄は根の先端から歯の中に入り、歯の成長発育に重要な役割を果たします。  歯の根の治療である根管治療(歯内療法とも呼ばれます)は歯髄が炎症や感染を起こした時に必要になります。 原因は深い虫歯、歯の亀裂、外傷などです。炎症や感染をそのまま放置しておくと、 歯が痛んだり、根の周囲の組織に炎症が広がったり、歯肉が腫れたりします。 場合によってはリンパ節が腫れたり発熱したりと全身的にも影響が出ることもあります。 根管治療によって、これらの症状が軽減したり、治癒したり、予防できたりするのです。

根管治療は大きくは神経のある場合と神経のない場合に分けられます。

神経のある場合は、虫歯を放っておくと、虫歯は深く進んで神経に達し、歯がしみたり痛んだりします。これを歯髄炎といいます。歯髄が細菌に感染してしまったということです。この場合、感染した神経やその周りの感染源をきれいに取り除き、根管内を内部から拡大して清掃し、きれいな状態になってから根管内をガッタパーチャというお薬で封鎖していきます。

神経のない場合は神経が死んで根の中の治療をしていなかったり不完全な場合、根管内に細菌が感染して根の先に膿を持ったりひびいたりします。この場合、感染した根管内の腐敗物などを取り除き、きれいな状態になってから根管内をガッタパーチャという薬で封鎖していきます。

神経がある場合も神経がない場合も、どちらも根の中の感染した部分を取り除き、きれいな状態になってから、根の中をつめます。その後、歯は被せるようになります。
どのようなものを被せるにしても、基礎である根管治療がきっちりできていないと後々問題が起こってきます。

また、根の中は先が分かれていたり、膿により溶けてしまっている場合があります。人により、根の中の形は様々です。なので、根管治療は非常に繊細で難しい治療です。

治療の後で歯が浮いたり、強く咬むと痛みが出ることが時々ありますが、ほとんどの場合3日から一週間で自然に治ってきます。

神経を取ると、歯は死んだ状態なので、栄養が上手く行き渡らなくなり、割れやすくなります。できるだけ虫歯が神経に到達する前に治療しましょう!