六歳臼歯(第一大臼歯)について🎒

こんにちは、小田原です🌺

今日は六歳臼歯(第一大臼歯)についてのお話です。

5~6歳頃に子供の歯列の後ろに生えてくる歯です。

口のなかで、噛む力が最も強く、歯を食いしばるうえで一番重要な歯です。ところがこの六歳臼歯(第一大臼歯)は、一番虫歯になりやすい歯でもあります🐜

六歳臼歯(第一大臼歯)を虫歯にしてしまった子供は(歯が生えてから五年の子供はと治療済みの子を含めると)80~90%になります。

一番大切な歯なのに一番虫歯になりやすいのは大変ですね💦

🔺どうして虫歯になりやすいのか?

それは、噛み合わせの面が複雑な形をしていること、そして生えるのに長い時間がかかるためです。

六歳臼歯(第一大臼歯)が顔をだしてからすっかり生え終わるまでには上アゴの歯で11ヶ月、下アゴの歯で17ヶ月もかかります。

生えたばかりのエナメル質は酸に弱く、噛み合わせの面には深い溝があります。

しかも、この歯は子供の歯列の後ろに生えるので、注意していなければ本人も気づきません。生えてから良い環境の中にあれば、硬いエナメル質が育つのですが、その前に虫歯になってしまうことがあります。

人によっては、噛み合わせの面にある溝がとても弱いことがあります。歯ブラシの毛先も溝の中までは届きません。

🔺どうすれば六歳臼歯(第一大臼歯)を守れるのか?

六歳臼歯(第一大臼歯)を虫歯の危険から守るために、いくつかの方法があります。

複雑な溝を白いプラスチックで埋めてしまうシーラント(予防填塞)という処置があります。

噛み合わせの溝が歯肉から出てきたら、フッ素が入ったプラスチックを流し溝を浅くします。

そうすることによって、溝が浅くなり歯ブラシの毛先で汚れを落としやすくなります。フッ素が入っているので虫歯予防効果も得ることができます。

⚠ここで注意することは、シーラント(予防填塞)はあくまで予防なので、絶対に虫歯にならないということではありません。シーラント(予防填塞)をしても歯磨きのは必ずしてください。

その子の噛み合わせや噛む力によって、取れてしまうことがあります。取れたらつけ直すことが出来るので、定期検診のときに取れていないか確認します。

シーラント(予防填塞)は、つけるときに水や唾液が入ってしまうと、取れやすくなってしまうので、ある程度の時間大きく口を開けれる子に限ります。

定期的にフッ素塗布もとても効果があります。

フッ素は生え始めの歯に効果が出やすいので定期的なフッ素塗布もおすすめです。

大人になってもずっと必要な歯なので早めの対策をしましょう。