歯磨きのお話し

みなさんこんにちは!
歯科衛生士の佐藤です!(*^_^*)
日増しに秋の深まりを感じる季節となりましたがみなさんはいかがお過ごしでしょうか??

今回は歯磨きについてお話しさせていただきたいと思います。

歯磨きは食べカスを落とすのではなく、歯垢(歯の表面についた細菌の塊)を除去したり、歯肉をマッサージする効果があります。

【歯ブラシの選び方のポイント】
◉歯ブラシの毛の硬さ
ブラッシング方法にもよりますが、歯の表面の汚れを落とすには毛先が硬いものより普通かやわらかめの歯ブラシが良いです。しかし、歯肉がすごく腫れている場合はよりやわらかめの歯ブラシの方が痛みが少なくブラッシングできます。ただし、毛先がやわらかいためにコシがなく歯垢を除去しにくい、という欠点があります。また、ブラッシング圧が強いことにより毛先が硬くてもやわらかくても歯肉に傷をつけたり、歯が削れてしまうことがあります。

◉歯ブラシの種類
歯ブラシのベッドは小さめが奥歯まで磨きやすいです。毛先がギザギザのものより、真っ直ぐなものが磨きやすいです。毛質は動物の毛では乾きにくく、不潔になりやすいので、比較的乾燥しやすいナイロン毛が良いです。

【歯ブラシの寿命】
基本的には1カ月に一回交換して下さい。(キレイであっても細菌が繁殖するので月一回は交換して下さい)毛先が開くと清掃効率が悪くなるので交換して下さい。(ただし、1カ月以内に毛先が開くようなら力を入れすぎて磨いている可能性が高いので、もう少し力を弱めて磨いて下さい)

【歯磨きのポイント】
1、歯と歯の間、歯と歯肉の境目を意識して磨く(歯垢が一番つきやすい。ただし、歯ブラシだけでは歯垢が取れないのでデンタルフロス、歯間ブラシといった補助用具を使用する)

2、磨き残しを防ぐため、磨く順番を決めて、あちこち磨かないようにする。

3、力をできるだけ抜いて小刻みに歯ブラシを動かす。(大きくゴシゴシ動かすと歯と歯の間、歯と歯肉の境目に毛先が当たらずよく磨けません。大きく動かすことによって歯肉を痛めることがあります)

【歯磨剤の必要性】
基本的には歯磨剤をつけなくても歯垢は除去できます。では歯磨剤にはどのような効果があるのでしょう。

◉利点
歯磨剤の中に含まれる研磨剤により、歯の表面に沈着した黄ばみをある程度取り除きます。フッ素入りの歯磨剤では虫歯の予防効果が高いです。

◉欠点
・歯磨剤に含まれる研磨剤により歯の表面が削られることがしばしば見られます。

・歯磨剤に含まれる香味剤(ミントの味がするものなど)により、磨き残しがあるにも関わらず、口腔内がすっきりしてしまうために歯が磨けたと錯覚してしまいます。

・また多量につけすぎてしまうと、歯磨剤に含まれる発泡剤の効果で口腔内が泡でいっぱいになり、長時間磨くことが難しくなります。歯磨剤は歯ブラシの1/3程度が目安です。

歯磨きはただ単に歯の清掃をするのではなく、病気(虫歯や歯周病)を予防するための補助的な薬だと思って歯を磨きましょう!また、ブラッシング方法が自分の口腔内に適した磨き方なのか、自分の磨きであっているのか不安な方、質問がありましたら歯科衛生士にお尋ね下さいね。