大切な子どもの歯

こんにちは、保育士兼歯科助手の山邊です。最近は朝晩と肌寒く、少しずつ秋に近づいているような、そんな日々が続いていますね。皆さんは体調を崩すことなく過ごせていますか?寒さに負けないよう体力づくりをしたり、体調管理をしっかりしていきましょう。

 

さて、今回は「大切な子どもの歯」についてお話ししていきたいと思います。まずは、知っている人がほとんどだと思いますが、大人の歯のことを永久歯と言い、子どもの歯のことを乳歯と言います。乳歯は生後6ヶ月頃から生え始め、2歳半から3歳くらいまでには、上下合わせて20本の歯が生えそろいます。乳歯の役割はとても大切なもので、

“食べ物を噛む”

“発音を助ける”

“顔の形を整え顎の発育を助ける(全身の発育促進)”

“永久歯が正しい位置に生えてくる目印になる”

などとても重要な働きをしているのです。

 

そんな乳歯ですが、実は永久歯に比べて虫歯にかかりやすいという難点があります。乳歯は永久歯に比べて歯の表面のエナメル質という部分が薄く、そして柔らかいため、一度虫歯になってしまうと進行も早くて、5ヶ月〜6ヶ月程で神経の近くまで虫歯が進行してしまいます。更に子どもの虫歯の原因は他にもあり、

“寝ている時間が長いこと”

“食べ物が歯につきやすいこと”

“自分では充分に歯を磨けないこと”

なども挙げられます。虫歯が進んでいても子どもは気づかないことが多いので、まずは、必ずお母さんやお父さんが気をつけてお口の中をチェックしてあげるようにしていきましょう。

 

ですがまずは、虫歯予防をしっかりすることが重要になります。虫歯にならないために、

“食べたらすぐに歯を磨く(出来ない時にはぶくぶくうがいをする)”

“栄養のバランスがとれた食事をして歯質を強くする”

“規則正しい食生活にする(だらだらと間食をしないこと)”

“定期検診を受けて予防や早期発見を心掛ける”

などのことが大切になります。

 

乳歯はいずれ抜けてしまうから、虫歯になっても大丈夫だろうと思っていたお母さんやお父さん、もし乳歯が虫歯によって早く抜けてしまうと、噛むことが出来ず、体の正常な発育が行えなくなってしまいます。特に6歳まではお口の中がとても変化する時期なので、お子さんと一緒に虫歯にならないように心掛けていきましょう。そしてお子さんとの歯磨きは、親子のスキンシップの時間にも繋がりますので、歯磨きの時間を大切にしましょう。