学齢期における歯科保健指導について(前半編)

みなさんこんにちはヽ(´ー`)ノ
歯科衛生士の吹越です○°
今回は学齢期における歯科保健指導についてお話ししていきます!
2回に分けてお話ししていきますので、今回は前半ということで、小学3年生まででお話ししていきます!
まずはじめに望ましい歯科保健行動についてです!
➀第一大臼歯(6歳臼歯)の萌出を確認し、お口の中の清掃の習慣を身につけてもらう
➁大人の歯の歯並び(永久歯列)の完成を確認し、お口の中の清掃の習慣を身につけてもらう
➂食べ物を食べたら磨く習慣を身につけてもらう
➃かかりつけ歯科を受診し、シーラント(小窩裂溝てん塞)やフッ化物歯面塗布を受けてもらう、歯科疾患の早期発見・早期治療に努める
➄家庭におけるフッ化物洗口を行なってもらう

*年代別の歯科保健指導
小学校1年生
〈口の中の観察〉
・第一大臼歯が萌出する時期!
第一大臼歯は1番大きい歯で、噛み合わせの中心にな ったり、歯並びに関係したり、噛む力が1番強い歯で す!萌出には個人差があり、第一大臼歯より永久歯(大人の歯)の下顎中切歯(下の歯の前歯)の方が早く 萌出する場合もあるのです!

〈指導ポイント〉
・歯磨きに対する自己意識が低いため、保護者の方による毎日の仕上げ磨きが大切になってきます!
・第一大臼歯に注目させ、しっかり歯ブラシの毛先を当てるようにします!
・萌出したばかりの歯は未熟なため、虫歯になりやすいため、フッ化物配合の歯磨き粉を使う事が大切になります!

〈ブラッシング方法〉
・鏡を用いて第一大臼歯の位置を確認してもらう
・萌出途中の第一大臼歯は噛み合わせの面まで歯ブラシの毛先が届きにくいので横から歯ブラシを入れるようにして磨く。この時、口を大きく開けすぎないこと、右側は右手、左側は左手に歯ブラシを持ち変えると磨きやすいです!
また、ヘッドの小さいワンタフトブラシなどを使うと磨きやすいです!
・仕上げ磨きを強化することが大事です!

小学生2、3年生
〈お口の中の観察〉
・前歯の乳歯(子供の歯)が抜けて、永久歯の下の前歯、次いで上の歯の前歯の萌出が始まります!
萌出し始めはハの字に開いた方向で萌出し、歯並びが不ぞろいなため、みにくいアヒルの子時代ともいわれる。歯の表面に汚れがつきやすく、歯肉炎が起きていることもあります!

〈指導ポイント〉
・理解もできるようになり、鏡による確認ができるようになります。
・噛み合ってない歯や歯並びも不ぞろいのため磨きにく
いため口の中が汚れやすい。口の中を清潔にし歯肉炎の改善やむし歯予防につなげるようにします!

〈ブラッシング方法〉
・歯に色をつけて磨きの残しを確認していきます!
・前歯の表側→1本の歯を3つにわけて磨くようにする。
・前歯の裏側→歯ブラシの先端や後ろの方を使って磨くようにする。
・1本ずつたて磨きをしてもらう!

みなさんここまで読んでいただきありがとうございます!今回はここまでで終わりですヽ(`・ω・´)ノ
次回は小学4年生からお話ししていきます🙌