歯科衛生士による口腔ケア

こんにちは😃

歯科衛生士の加藤です!

今回は口腔ケアについてお話しします!

要介護高齢者は、全身的な基礎疾患や脳血管障害、認知症などを有し寝たきり状態であることが多い。また、感染に対する抵抗力の低下に加え、口腔清掃を自ら行う意志の低下がみられます。

このような身体的・精神的な生活状態が口腔領域にも影響を与えています。

そして、口腔乾燥や唾液分泌量の低下により自浄作用の低下や粘膜の潤滑作用がなくなるために、う蝕や歯周病の発症、口臭、舌苔、粘膜障害、義歯の不安定や口のねばつき、会話・咀嚼困難などのさまざまな症状がみられるようになります。口腔内だけではなく、味覚異常や嚥下障害などを引き起こし、全身状態にまで影響を及ぼすことも多くあります。

 

そのため発生頻度の高い疾患として、

・歯肉の退縮によって歯間空隙に食物残渣が停滞しやすくこれに対する口腔衛生管理が不十分となるとう蝕や歯周病など

・う蝕や歯周病などの疾患に継発する歯性の感染症、嚢胞性疾患や腫瘍性疾患

・転倒による外傷

・義歯を原因とする口腔粘膜疾患

・神経系疾患

・口腔(歯科)心身症

がみられます。

 

これらを防ぐために口腔ケアがとても重要になります!

私たち歯科衛生士が行う口腔ケアとは、歯科領域の機能の障害により、日常生活に支障をきたした人に対し、歯科の技術や知識を活用して予防、治療、リハビリテーションを行い、口腔機能の維持・回復をはかり、そのひとの自立の支援と生活の質の向上に貢献することをいいます!

口腔環境をよりよく保ち、機能を維持・改善させるためには、異常を早期に発見して対応することが重要です!

 

歯科衛生士をよる口腔ケアのポイントは

・患者の状態を把握し、介護者の負担が少ないよう配慮。状態に合わせた口腔ケア方法を選択する

・感染予防や損傷を防ぐ工夫を行います

・誤嚥の予防

そして、口腔機能の向上支援には

1、口腔清掃の自立支援

2、咀嚼機能訓練(咀嚼の訓練、唾液腺マッサージ)

3、構音・発声訓練

4、嚥下機能訓練

5、呼吸法に関する訓練

6、食事環境についての指導

など口腔の清潔と機能の向上を目標として要介護高齢者と介護者に携わっています!

 

近年注目されているのが誤嚥性肺炎です!

要介護高齢者の直接的死亡原因に肺炎が3割を占めています!

誤嚥性肺炎とは?

嚥下障害などにより、口腔内の細菌が気道に入り込むことで起きる肺炎です!

口腔ケアを実施した人としなかった人とでは肺炎の発生率は40%減少させる効果があります!

口腔ケア・口腔内の清潔は子供から大人まで全ての人に重要です!

日々の歯磨きをていねいに行い口の健康に気をつけましょう‼