歯周病

みなさんこんにちは歯科衛生士の山内です。

今回は歯周病についてお話ししたいと思います。

名前はcmやテレビ番組などで聞いたことがあるかとは思います。

主な症状として

・歯ぐきから出血がある

・水がしみる

・歯ぐきが下がった

・歯が揺れる

・口の中がねばつく

・口臭がある

などなど様々ありますがこれらの症状が一気に現れるわけではありません。

歯周病を大きく分けると3段階に分けられ、初期段階が歯茎のみに影響が出ている状態の”歯肉炎”という状態です。

歯の根元に残った汚れによって歯茎が炎症を起こしている状態です。このために歯ぐきが腫れたり出血がみられる方もいますがほとんど無症状のため見逃してしまう方も多いです。ここからさらに悪化してしまうと”歯肉炎”か”歯周炎”になってしまいます。

歯周病中期である”歯周炎の初期~中期”は歯周病菌が歯と歯茎の境目にある溝の奥深くに侵入し、歯を支えている顎の骨が溶けてしまった状態です。(正確に言うと菌によって溶けるというよりは菌が侵入してきた際に体が防衛反応として顎の骨が菌を避けるようにさがってしまう状態になります。)

顎の骨が溶けたことによって歯茎が下がり、ものが挟まりやすくなったり、下がったことによって歯茎に覆われていた根元がでてきて知覚過敏の症状が出てきたりします。また汚れもたまりやすいので悪化のリスクも健康な状態より高くなってしまいます。

これよりさらに悪化してしまうと歯周病後期の”歯周炎重度”の状態になります。顎の骨がかなり減ったことによって歯が揺れてきてうまく噛めなくなったり、噛んだ際に痛みが出たりします。根の先に膿がたまり口臭につながっていきます。cmでよく聞く歯槽膿漏がこの状態に当たります。

顎の骨は自然にはもとにもどらないので、ここまでくるとそのまま頑張って使っていくか、ダミーの歯(インプラント、入れ歯、ブリッジ)を入れるという選択肢になってきます。しかし自然の歯と比べると噛む力が下がってしまい、特に入れ歯は粘膜が覆われてしまう分違和感や味覚の感じ方もだいぶもとより違ってきてしまうので、食事を楽しんでいただくためにも日ごろからお口の中のケアを大切にして定期的に歯医者で検診とクリーニングを行い、歯周病の初期の方は健康な状態へ、歯周病中期または後期の方はそれ以上進行しないように維持してればと思います。

歯周病予防やケアについて不明な点があれば聞いていただけたらと思います。