歯石をとる道具

こんにちは!歯科衛生士の佐藤あやかです☆

みなさん、定期的に歯の掃除に来て頂いてありがとうございます。毎日の自分自身での歯磨きだけでは、どうしても細かいところに磨き残しができてしまいます。その汚れを残しておくと、虫歯や歯周病の原因になります。
また、残った汚れは数時間で歯石になってしまいます。歯石になると、歯ブラシではとれないので歯医者にある機械でとります。

ケアに入った患者さんに「どんな機械で歯石とっているんですか?」と質問されることがあります。
主に使用している機械を紹介しますね。

「超音波スケーラー」といいます。金属の専用のチップをつけて、超音波の振動で歯石や歯茎の中にいる細菌を除去しています。
お水がでて冷却しながら振動しています。

どんなものかもう少し詳しくお話ししますね。

超音波スケーラーを持つ部分に、電気エネルギーが流れて先端のチップには、毎秒25,000~4,000回振動しています。
振動したチップが歯石に触れると歯石内に歯と異なる振動が生じ歯石の結合力が分裂して剝れていきます。
お水で冷却しながら振動している・・・と書きましたが、その効果はほかにも、
水の中で振動していくことで、数千の小さな気泡ができて、これが大きくなって水中の歯と歯茎のまわりの組織に衝突して、そのエネルギーでとれてきた歯石やプラークを浮き上がらせ洗い流すことで除去効果が倍増します。また、血行の促進する効果もあります。

でも今の時期、水がつめたくて歯がしみることもありますよね。。。歯茎が下がっている方だとこの水が冷たくてつらくなるとおもいます。
そんなときは、持ち運びができる超音波スケーラーもあります。お湯を入れられるようになっているので、気になるときはケアを担当した歯科衛生士と相談してみてくださいね。

歯石をとる道具はほかにもありますが、たくさん歯石がついていたりする場合は超音波スケーラーが効率的に早く除去ができます。
ほかにも、歯茎の中を洗浄できたり、汚れを洗い流しながら行えるので見えやすいので行いやすいです。

しかし、ペースメーカー使用している方や重篤な糖尿病の方には使用ができないので、その時はまた違う機械のスケーラーを使用したりします。
かぶせ物をしている歯も傷ついたりもしてしまうので、そこにも使えません。

やはり、便利なものでも使用方法を知っておき患者さんに合った方法でケアをしていきます。
新人さんは、しっかり歯石除去ができるように練習も積み重ねてたくさんしています。
今後も患者さんに安心してリラックスしてもらえるように、経験年数がたっても日々練習と勉強をしていきます(^O^)