赤ちゃんのうんち(下痢の見分け方)

皆さんこんにちは、保育士、歯科助手の山邊です。最近は暖かい日が続いていますね。近所の桜の木はつぼみが膨れてきて、また今年も春の季節がやってくるのだなとワクワクしています。


さて、今回は赤ちゃんのうんちと下痢についてお話したいと思います。うんちは赤ちゃんの体調や病気の症状、腸の発達などを知ることが出来るとても大切なものです。消化器が未発達な赤ちゃんの場合は、食べたものがそのままうんちに出たりと、うんちによって体内の様子が分かったりします。


おっぱいやミルクだけしか飲んでいない赤ちゃんは、ほとんどが水分が多くて柔らかいうんちをします。とくに新生児の頃は、べちゃべちゃとしたうんちを授乳後などに何回もすることが多いため、下痢になっているのかな?と心配するお母さんも少なくないようです。


では、赤ちゃんのべちゃべちゃとしたうんちと、下痢はどう見分けたら良いのでしょうか。そもそも赤ちゃんのうんちはゆるく、低月齢ほど回数も多いため、よけいに下痢との区別がつきにくくなります。うんちの状態には個人差もあり、離乳食の内容や、水分を摂る量によってうんちがゆるくなったりすることもありますが、機嫌も良く、食欲もあるのであれば問題はありません。

しかし、うんちの回数が極端に増えたり、普段よりもかなりゆるく、水っぽいうんちが出るようになった場合は下痢と考えて良いでしょう。また、月齢に限らず下痢のうんちは匂いも酸っぱい刺激臭になり、普段とは違ってくるのが特徴です。


下痢の主な原因は、ウイルス感染や細菌感染などによっておこる腸の炎症によるものです。これらに感染すると腸の働きが悪くなり、消化吸収機能が低下するため、水分や栄養分が消化吸収されずに、下痢になってしまいます。

また、一時的な飲みすぎや食べ過ぎ、お腹が冷えたことが原因となって下痢になる場合もあります。さらに、考えられる原因としては、風邪などを引いた際に処方される抗生物質が、腸内の善玉細菌であるビフィズス菌まで殺してしまうため、下痢になってしまうこともあります。薬による下痢の程度が酷い場合は、服薬を中止する必要があるため、かかりつけの先生に相談するようにしましょう。


また、下痢をした際に考えられる病気もいくつかあり、風邪、インフルエンザ、ウイルス性胃腸炎、細菌性胃腸炎、乳糖不耐症、食物アレルギーなどと様々です。うんちの状態をこまめにチェックして、下痢だと考えられる場合には、早めに病院を受診しましょう。


最後に下痢をした際に注意するポイントです。

一つ目はおむつ交換です。下痢のうんちは刺激が強いため、うんちをしたらすぐにおむつ交換をするようにしてください。汚れは拭いてあげるよりも、シャワーや座浴で洗い、清潔に保つようにしてください。また、おしりを洗った後は、やわらかいタオルなどで水分を吸い取り、まだ湿気が残っているようであれば、ドライヤーのゆるめの温風でしっかり乾かしてあげましょう。

二つ目は、脱水症状です。下痢によって急激に体内の水分を奪われることで、脱水症状を引き起こすことがあります。そのため、湯ざましや麦茶、ほうじ茶やベビー用イオン飲料などで脱水症状にならないように、こまめに水分補給をしましょう。ですが、消化の悪い物、脂っぽい物や肉類、柑橘類の飲み物は禁物です。そして、食欲が普段と変わらないのであれば、母乳やミルクはいつもどおりにあげましょう。

三つ目は二次感染に注意することです。下痢のうんちには、細菌やウイルスが含まれていることが多いので、おむつ交換の後は必ず石鹸で手を洗うようにしましょう。