赤ちゃんが歯みがきを嫌がらない方法

こんにちは😊
歯科医師の福本です。

 3月も終わりだというのに雪が降ったりと、落ち着きませんでしたね。
 私事ですが、先月スペインに行ってきました☺️感想を一言で言うと、【ガウディってすごい😆】です。サグラダファミリアやグエル公園などの建造物は素晴らしいものばかりでした。3月上旬まで日本でもガウディ展が開催されていて、運良く足を運ぶことができ、ガウディの考え方を知ってからの旅行だったのでより感動が大きかったです。

 さて、今月のお話は、【赤ちゃん👶🏻が歯みがき🪥を嫌がらない方法】です。

 保護者の方から、「仕上げみがきを嫌がるんです」と言う声をよく聞きます。
 基本的に2歳くらいのお子さんでは多くのお子さんが嫌がるのは事実です。
 つまり、2歳頃では嫌がって当たり前なのです。でも、嫌がるからと言って適当に仕上げみがきを終わらせてしまうとむし歯になってしまいます。歯みがきがトラウマになることはないので、嫌がってもきちんと磨いてあげましょう。

嫌がらないためにどうするかを考えるにあたり、まずなぜ嫌がるのかを考えます。
 嫌がる原因にはいくつかあります。
1️⃣口自体を触られることに慣れていない👄
2️⃣上唇小帯(上唇の内側のヒダ)を触られることが不快
3️⃣仕上げみがきが痛い🪥
4️⃣短時間でもじっとしているのがただ嫌なだけ😣

などです。

それぞれに対する対処法としては、
1️⃣ 口自体を触られることに慣れていない
 まず、仕上げみがきの体勢に寝かせて、頬→口の周り→唇→口の中と1つずつ触られることに慣れさせます。この時重要なのは、楽しく行うことです。遊びの一環として行います。1つできてから、次の段階に進みます。
 乳児では、口の中を触っても嫌がらなくなってから歯みがきを徐々に始めると、ある年齢までは嫌がらずにさせてくれることも多いです。

2️⃣ 上唇小帯(上唇の内側のヒダ)を触られることが不快

 歯みがきを嫌がらない方法上唇小帯とその周辺はとても敏感な場所と言われています。そのため、指や歯ブラシが当たっただけでとても嫌がる子が多いです。触っても嫌がらないお子さんであれば、歯ブラシが当たらないように指で上唇小帯を軽くガードして上の前歯を磨けばいのですが、とても嫌がる場合は、触らないようにしましょう。しかし、上の前歯の歯ぐきの近くまで歯みがきすることが大切なので、頬や唇の横を指でよけながら歯みがきをします。(文字で書いてもわかりにくいと思うので、詳しく知りたい方は定期健診にお越しいただいた時に説明させていただきます。)
 

3️⃣仕上げみがきが痛い
 多くの保護者は歯みがきの力が強めです。軽くみがいているつもりでも、実はもっと軽くみがかないといけない場合がほとんどです。

4️⃣ ただ、短時間でもじっとしているのが嫌なだけ
 歯みがきを嫌がらなかったお子さんでも、自我が芽生えてくると、遊びたい気持ちが勝ってしまい、仕上げみがきを嫌がり始めます。これは、成長の過程なので諦めましょう。でも、寝かせ歯みがきは必須なので、嫌がっても磨いてあげてください。これにもコツがありますので、定期健診の際にお声がけください。

お子さんのイヤイヤ期は一時期です。むし歯にしないためにも、諦めずに仕上げみがきをしっかりしてあげてくださいね。