こんにちは!歯科医師の山岸です!
今回は歯ブラシの使い方(ブラッシング法)について書いていこうと思います!
実はブラッシング法には歯ブラシの毛先を主に使う方法と歯ブラシの脇腹を主に
使う方法があります。
主に歯ブラシの毛先を使うブラッシング方法
○水平法
歯に対して直角(90度)に毛先を当て、歯ブラシを横に動かします。
操作は容易で、歯垢の除去効果が比較的高く、噛み合わせ(咬合面)の清掃に
適しています。
○垂直法
歯に対して直角(90度)に毛先を当て、歯ブラシを縦に動かします。
操作は容易で、歯垢の除去効果が比較的高く、歯の表面(唇側面)の清掃に適
しています。
○フォーンズ法
歯に対して直角(90度)に毛先を当て、歯の表面(唇側面)の場合は歯ブラシ
を円を描くように動かし、歯の裏面(舌側面)は横に動かします。
操作は容易で、歯垢の除去効果が高く、子供に適しています。
ただし歯茎の際(歯頚部部)や歯の隣り合った箇所(歯間隣接面)の清掃はし
にくいです。
○バス法
歯に対して45度に毛先を歯茎の溝(歯肉溝)当て、横に細かく動かします(微
振動)。
操作は難しいですが、歯茎の際(歯頚部)や歯茎の溝(歯肉溝)の歯垢の除去
効果が高いです。また、歯肉マッサージ効果もあります。
○スクラビング法
歯と歯茎に対して直角(90度)に毛先を当て、歯ブラシを小さく横に微振動さ
せます。
操作は容易で、歯垢の除去効果が比較的高く、噛み合わせ(咬合面)と歯茎の
際(歯頚部)の清掃に適しています。また、歯肉マッサージ効果もあります。
主に歯ブラシの脇腹を使うブラッシング方法(操作が難しいです)
○スティルマン法
歯ブラシの毛先を歯の根本(根尖方向)へ向け、脇腹を歯茎に当てて圧迫振動
させます。
歯垢除去効果もありますが、歯肉マッサージが高いため、歯周病の方に適応さ
れます。
○スティルマン改良法
歯に対して45度に脇腹を歯茎の際の歯肉に当て、圧迫振動を加え、毛先を噛み
合わせ方向へ回転させます。歯肉マッサージ効果があります。
○チャーターズ法
毛先を噛み合わせ方向へ向け、脇腹を歯茎の際の歯肉に当て、圧迫振動を加
え、毛先を歯の根本方向へ回転させます。歯垢除去効果と歯肉マッサージ効果
があります。
また歯と歯の隙間(歯間空隙)へ毛先を入れるように操作するため、歯間空隙
の大きな方に適応されます。
○ローリング法
歯ブラシの毛先を歯の根本(根尖方向)へ向け、脇腹を歯茎に当てて毛先を噛
み合わせ方向へ回転させます。
歯垢除去効果と歯肉マッサージ効果があります。
以上歯ブラシの使い方の説明でした。
正直文字だけ読んでも分かりにくいと思うので、来院された際には是非「どうや
ってやるの?」と聞いてみてください。🪥