かさはら歯科医院歯科医師の室月です。年末年始の頃まではあまり雪が降らなくて安心していたら、最近はちらほらと雪が降り始めましたね。
足元が悪くなりますので、転倒や事故には気をつけて過ごしましょう。
さて今日は、最近よく質問をいただく小児のブラッシング方法について記したいと思います。
小児のブラッシング方法は年齢ごとに異なっていきます。
①0〜1歳
はじめ、どうしても泣いたりぐずついてしまって、歯ブラシが使用できない場合はガーゼや綿棒を使って、歯面を清掃していきます。
徐々に歯ブラシに慣れていくよう、様子をみながら行っていきましょう。
②1〜3歳
仕上げ磨きが必ず必要な時期です。
保護者が正座で頭を膝に置いて、寝かせ磨きを歯ブラシで行いましょう。
③5〜8歳
6歳臼歯などの永久歯が生えてきている時期なので、そこを丁寧に磨く必要があります。
6歳臼歯は生え変わり途中である時に高さも低いため、横から歯ブラシを入れるように磨くようにしましょう。
④8〜15歳
仕上げ磨きも時に必要な時期です。
つまようじで歯をこすってみて、汚れがつくようならもう一回など、保護者の管理も怠らないようにしましょう。
またこの時期はフロス・糸ようじを併用すると、虫歯予防に非常に効果的です。
フロスは歯と歯の間の清掃を目的として、5歳以降になると歯と歯の間に虫歯になるパターンが多く見られるため、出来るだけ行うようにお話ししています。
フロスは保護者が仕上げ磨きの際に一緒に行うのが好ましいとされています。
是非、ご家庭での使用をご検討ください。
ブラッシング方法は基本的に小児に対しては、スクラッビング法やフォーンズ法を行っていくと良いとされています。
①スクラッビング法
毛先を歯に対して直角に当て、小刻みに横に動かします。
前歯は1歯ずつ、奥歯は45度で当てます。
②フォーンズ法
毛先を歯に直角に当て円を描くように歯ブラシを動かします。
3歳以上になると自分で磨くようになる小児もいらっしゃいますが、仕上げ磨きは10歳ほどまで必要と考えられています。
また歯磨き粉(歯磨剤)の量についても、目安の量があります。
0〜2歳→ゴマ粒程度
3〜5歳→えんどう豆程度(5mmほど)
6〜14歳→歯ブラシの半分程度(1cmほど)
15歳〜→2cmほど
とされています。
歯ブラシの使い方、歯磨剤、糸ようじの使用法など、ご不明な点があれば受診した際に是非ご質問ください。