子どものスプーンの持ち方・練習について

皆さんこんにちは、保育兼歯科助手の山邊です。最近はやっと暖かい日が増えてきて、過ごしやすくなってきましたね。また、少し日がのびたようにも感じます。私は季節の中で一番春が好きなので、春の訪れを感じる今の時期はとてもわくわくします。新年度を迎えるにあたって、最近自宅では少しずつ断捨離をしているのですが、断捨離をするたびに意外と無駄なものを買っているなと感じるので、来年度こそは必要なものなのかを考えて買うようにして、しっかり貯金をしていきたいと思いました。

 

さて今回は、子どものスプーンの持ち方についてお話していきます。

子どもがスプーンを使い始める時期としては、一般的に親指と人差し指で物をつかめるようになったらと言われています。だいたい、生後10ヶ月~12ヶ月頃が目安とされていますが、かなり個人差はありますので、焦って無理に進めたりすることはやめましょう。子どもがスプーンを持ちたい時に持たせてあげるのが良いです。まずは、子どものやりたい気持ちを大切にしてあげましょう。

 

スプーンの持ち方の順番は、上手持ち→下手持ち→鉛筆持ちの順番になります。

まずは、上手持ちについてです。上手持ちは、上からスプーンをわしづかみにする持ち方です。指先の動きがまだ未熟だったり、力が足りなかったりすることから、はじめは自然とこの持ち方になります。はじめはこのままの状態で、まずはスプーンを持つことに慣れていくところからはじめましょう。この持ち方は意外と難しく、こぼしてしまうことも多いですが、叱らずに、まずはスプーンを持てたことを褒めてあげながら、援助していきましょう。

次に、下手持ちについてです。上手持ちが慣れたら、次は下手持ちをするように促していきます。この下手持ちは、手首を内側から外側に返す、ひねる動作が出来ていないと難しいものです。下手持ちを嫌がったり、手首をひねることがないようであれば無理強いはでず、まずは手首をひねる動きを、遊びや生活の中で促して練習していきましょう。

次に、鉛筆持ちについてです。下手握りも上手になってきたら、次は指先で持てるように鉛筆持ちへ移行します。親指と人差し指を立ててピストルの形を作り、その形のままスプーンを乗せてあげて、指でつまむように持ちましょう。親指、人差し指、中指の3点で支えられれば大丈夫です。この持ち方も、難しい時には無理強いせずに、ゆっくりと子どものペースに合わせて進めていきましょう。

 

このように3つの手順をふみながら、子どもも大人と同じようにスプーンが持てるようになり、最終的には箸が持てるようになります。私も今は普通に箸を持って食事をしていますが、箸が持てるようになるまで、両親や保育所の先生がたの努力もあったのだな考えると感慨深く、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

鉛筆持ちが出来るようになるまで、時間はどうしてもかかりますが、教える大人側が神経質になってしまうと子どもにもその気持ちは伝わってしまいます。子どもが楽しくスプーンの持ち方の練習が出来るように、まずは教える大人側が楽しくいること、そして、小さな変化を見逃さずに、たくさん褒めてあげることで、子どもが自信をつけられようにしていきましょう。