洗口液とは

 こんにちは。
 歯科医師の角田です。
 今年も終わりとなりますが、皆さんにとって今年はどんな1年間だったでしょうか。自分は当院に勤め始めてから3年目という事もあり、様々な節目や転機を感じる1年だったと思います。来年も、今年に得た教訓が活かされる様に、努力致しますので、どうぞよろしくお願いします。
 さて、今回の歯の豆知識では洗口液についてまとめさせて頂きます。
というのも、今年に参加させて頂いたインプラントのセミナーにて、アース製薬の方からモンダミンプロケアαという洗口液のプレゼンテーションがありました。
 自分自身、以前ライオンのセミナーに参加させて頂いて、歯磨剤や歯ブラシの種類や選択などを勉強した事はありますが、洗口液については知識が薄かった為、今回のプレゼンテーションでは、洗口液について勉強をする良い機会となりました。その為、今回は、洗口液について自身が調べた事も含め、簡単にまとめさせて頂ければと思います。
 特に、昨今ではオーラルケアのブームにより、洗口液の販売されている種類も多く、歯磨剤と同じ様に、歯科医院のみならずドラッグストアやコンビニでも簡単に手に入れる事が出来ます。その為、洗口液の使用法や適応などをしっかりと理解して、使用する必要があると考えられます。
 さて、まず洗口液とは何でしょうか。
 洗口液は、適量を口腔内に含み、すみずみまで行き渡らせる事で、口臭の予防や殺菌などの効果を得る事が出来ます。液体歯磨きとは異なり、口腔内に含んだ後に歯磨きを行う必要はなく、洗口後に水で洗い流す必要がないものもあります。
 しかし、勘違いしてはいけない事は、洗口液さえ使えば歯磨きをしなくても良い、という訳ではないという事です。あくまで洗口液は、日頃の歯磨きや歯間ブラシによるケアにプラスワン、という形で用いる事が望ましいです。
 以上、簡単ではありますが洗口液についてまとめさせて頂きました。
 当院で取り扱っている洗口液は、コンクールFSPTメディカルガーグルが挙げられます。いずれも、口腔内の殺菌を期待して利用されますが、効果の主体となる成分はコンクールFがクロルヘキシジン、SPTメディカルガーグルはCPC(セチルピリジニウム塩化物水和物)と異なります。成分の濃度や効能も考え、患者さんに合った効果のものを選択する必要があります。
 解らない事があれば、洗口液のみならず、歯ブラシや歯磨剤の選択などについても当院のスタッフ、歯科医師に聞いて頂ければと思います。