ココナッツオイルうがい

みなさん、こんにちは☺︎歯科衛生士の田口です☺︎

ある日、わたしが歯周病のケアで担当させていただいている患者さんから、「ココナッツオイルでうがいをすると調子が良い」という話を聞き、
大変驚きました(´⊙ω⊙`)

が、やってみた&調べてみたところ、
たくさんの情報がありましたので、みなさんにもシェアさせていただきたいと思います✨

まず、ココナッツオイルでうがい?という事ですが、
インドの伝統医学・アーユルヴェーダの中の自然療法を起源とする「オイルで口をすすぐ」健康法。
オイルプリングと呼ばれ、プリング(pulling)には「引きはがす、引っ張り出す、根こそぎ除去する」という意味があります。わたしは知りませんでしたが、既に様々な有名人やモデルさんが実践して一時ブームになっていたようです!!

オイルプリングに使用が勧められている油の種類は、
ココナッツオイル、オリーブオイル、白いごま油、ひまわり油、亜麻仁油。
わたしは、オーガニックエクストラバージンココナッツオイルを使用しています!

口は体の中でもっとも雑菌や有害物質がたまりやすい箇所。清潔にしておくことで体内に細菌やウイルスが侵入するのを防ぐことができ、主に口臭・歯周病・虫歯などの予防、歯のホワイトニング効果が期待できるようです。口元の筋肉を動かすため、ほうれい線が目立たなくなるなど美容効果も見込めるとのこと。実際にオイルを口に含んで、「クチュクチュ」していると、口だけでなく顔の筋肉が疲れることを自覚します!

◎ココナッツオイル・プリングのやり方◎
大さじ1杯(15ml)程度のココナッツオイルを口に含み、10~15分程度クチュクチュ口の中でまんべんなく動かします。オイルを吐き出し、水ですすぎます。
※食後であれば、その後歯磨きを行う
※1日に1〜2回が目安
※ココナッツオイルは無精製のものを使うこと

※冷えると固まるので、洗面所や流し台などに直接オイルを吐き出さない

10分もオイルでうがいをする…というとベタベタしそうなイメージですが…
実際わたしは全く不快感はなく、ココナッツオイル自体すぐ溶けてサラサラしている上に、すぐに唾液が大量に分泌されます。唾液により、最初に含んだオイルの倍以上の量になるため、口に含むオイルは少量で始めることをオススメします。
唾液には、「風邪などの細菌が体に入らないように守る働き」「食べ物を消化する働き」「溶かされた歯を元に戻す再石灰化の働き」「虫歯菌が出す酸を中和する働き」「味を感じさせる働き」などがあります。


ココナッツオイルの成分のうち、約50%が「ラウリン酸」という成分です。ラウリン酸は、有害な病原菌やウィルス、真菌(カビ)を殺す働きがあることが研究の結果判明してます。黄色ブドウ球菌やカンジダ・アルビカンス、虫歯の原因となるミュータンス菌などに効果があるという研究結果が上げられています!
植物性オイルに含まれる分子の細かい脂肪酸。口内に生息する大半の微生物は単細胞で、こうした細胞は脂質の膜で覆われています。油(脂質)と水を混ぜようとしても分離しますが、油と油はお互い引きつけ合い、一体化するというのです。

しかし、このオイルプリングだけで虫歯菌、歯周病菌を除去することは出来ません。なぜならこれらの細菌は、汚れの塊である歯垢やバイオフィルムに覆われた状態で存在したり、
歯の露出している部分だけでなく、歯と歯ぐきの境目の溝(歯周ポケット)に存在するため、うがいだけで全てに作用して取り除くという事は難しいのです。

「マグカップに付いたコーヒーのステインが、ココナッツオイルで落ちる」
オイルプリングによって、歯についた汚れは落ちやすくなるので、虫歯や歯肉炎の予防にはなります。実際に私も、オイルプリング後に歯磨き&フロスや歯間ブラシで清掃していますが、口腔内の汚れが取れやすいことが実感できました!

市販の洗口剤には、様々な殺菌剤が添加されており、
良い菌までも殺しすぎてしまうことも。

それに比べて、食べられる物を使ってオーラルケアできることは、大変興味深く感じます♩

まだまだ私も試しはじめたばかり、またレポートしたいと思います☺︎
ココナッツオイルをお持ちの方は、ぜひお試しになってみてはいかがでしょうか☺︎