糖尿病④

こんにちは!歯科医師の山岸です!🦷

今回は糖尿病における歯科での注意点をまとめていきたいと思います。

 

◯歯科治療上の注意点を説明していきます。

・合併症予防のため、観血的治療に際して血糖コントロール状態が良好であるこ

 とを確認する必要があります。

・HbA1cのコントロール不良の場合、好中球の機能低下による易感染性のため、

 抗菌薬の投与を適切に行います。

・コラーゲンの生成低下や脆弱性のため創傷治癒の遅延がみられやすいです。

・アドレナリン、副腎皮質ステロイドなどの血糖値を上昇させる薬物の使用に注

 意します。

・低血糖発作を起こす恐れがあるため空腹時の治療を避けます。

・1型、2型いずれの糖尿病も歯周病と相互リスクファクターであるため、歯周治

 療を中心とした口腔ケアが重要です。

 

〇糖尿病患者の血糖コントロール

糖尿病患者の観血的処置に際しては、合併症予防の観点から血糖コントロール状

態を確認したうえで治療を行う必要があります。

コントロールの目安は以下のとおりです。

・空腹時血糖(FBS) 130mg/dl未満

・随時血糖:180mg/dl未満

・HbA1c(NGSP):7.0%未満

・尿ケトン体:陰性

 

血糖コントロールの考え方の進化に伴い、これらの指標に加えて血糖値を持続的

に観察して評価する血糖トレンドが重要視されるようにもなりました。

 

*血糖トレンド

血糖値やHbA1cは測定時点でのデータとなるため、より精度の高いコントロール

状況を把握するため、血糖値を持続的に観察し変動の大きさからコントロールを

評価する考え方です。

CGM(continuous glucose monitoring)やFGM(flash glucose monitoring) などの測

定方法があります。

 

※CGM:Continuous Glucose Monitoring(持続血糖測定)

数日間にわたって血糖値を連続で測定するデバイスです。

皮膚の下にセンサーを装着し、血糖値と近い動きをする間質液中のグルコース濃度を測定すること

で、24時間の血糖変動の傾向を線で把握できます。

従来の測定では点でしか見られなかったのに対し、24時間の線での血糖変動の推移を把握できるこ

とで、これまで気づかなかった夜間の低血糖や、食後の高血糖などを知ることができます。

また、食事、運動、薬剤と血糖値の関連性を把握しやすくなります。

 

※FGM:flash glucose monitoring

CGMと同様に皮下の間質グルコース値を連続的に血糖値をモニタリングできる医療機器です。

センサーを上腕に装着し、センサーにリーダー等をかざすことでその値を確認し、FGMは血糖値の

変動パターンを可視化し、食事、運動、薬の効果を把握するのに役立ちます。

 

以上、糖尿病についてでした。